研究課題/領域番号 |
12308004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安仁屋 政武 筑波大学, 地球科学系, 教授 (10111361)
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研究分担者 |
安間 了 筑波大学, 地球科学系, 講師 (70311595)
佐藤 俊 筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (00114497)
田村 憲司 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (70211373)
鞠子 茂 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (10251018)
中野 孝教 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (20155782)
中村 徹 筑波大学, 農林学系, 教授 (60015881)
天田 高白 筑波大学, 農林工学系, 教授 (80114031)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
24,580千円 (直接経費: 22,000千円、間接経費: 2,580千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2001年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2000年度: 13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
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キーワード | 屋久島 / 地理情報システム / 生態系 / 花こう岩 / 酸性雨 / 地形解析 / 生業調査 / 環境認識 / 屋久杉 |
研究概要 |
主な研究成果は以下の通りである。 (1)数種類の年代測定法を適用し、屋久島花崗岩の冷却史を600℃以下で見積もった。屋久島花崗岩の生成や構造発達史について新知見が得られた。四万十層群の地質構造をマッピングし、メランジュ、泥ダイアピル、砂岩脈など付加体特有の構造を、帯磁率異方性を利用して詳細に研究した。これらの研究により屋久島の地質学的な発達を明らかにした。(2)50mグリッドDEMを使って地形の解析を行なった。その結果、島の南北で地形の特徴に違いが見られた。ディジタル等高線データを使ってコンピューターで自動的に斜面傾斜、方位、水平断面型、垂直断面型の分類を行なうプログラムを開発し、2万5千分の1の縮尺で島全体の斜面分類図を作成した。(3)土壌調査を中間、小瀬田、白谷雲水峡、淀川小屋、宮之浦岳で行い、断面形態とその特徴を明らかにした。(4)森林生態系における土壌CO_2、CH_4フラックスの季節変化を測定した結果、炭素(CO_2)のシンクとして機能している可能性が示唆された。森林土壌はCH4を年間9.5kg/haも分解する。(5)標高と植生が異なる地点で土壌を季節ごとに採集し、それらの細菌群層を遺伝子工学的手法(DGGE法)を用いて多様性解析した結果、各細菌群層は季節ごとに類似しており、植生ごとの違いは少なかった。(6)衛星データを使い、植生の1994-2002年の変化を解析した。その結果、島の北西部では植生指数が増大し、中心部、南東部では減少していることが判明した。GISを使った関連解析によると、これらの地域は、雨量と関係しており、酸性雨の影響の可能性が示唆された。(7)酸性雨の水環境と土壌-植生のエコシステムへの影響を地球化学的な分析によって明らかにした。(8)永田集落の岳参りの復活を通じて、屋久島住民の環境認識を調査した。島の主要産業の一つである木工民芸品の製造業の現状を調査した。
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