研究分担者 |
松原 静郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (50132692)
三宅 征夫 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 部長 (50000071)
鳩貝 太郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10280512)
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (70178820)
吉田 淳 愛知教育大学, 教授 (90115668)
下野 洋 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 次長 (30142631)
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配分額 *注記 |
23,460千円 (直接経費: 20,700千円、間接経費: 2,760千円)
2002年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2001年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2000年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
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研究概要 |
1.「理科授業ビデオ分析法」の開発 理科授業ビデオを視聴しながら,各自が授業評価のコメントを記入し,視聴後に「理科授業評価観点」に沿って,コメントをカテゴリー化し,整理するとともに,複数の評価者の類似点,相違点の分析を通じて,理科授業に対して多面的に深まった考察を可能とする手法を開発した。 2.わが国で無作為抽出されビデオ収録された理科授業に対する分析結果 (1)1999年度に収録された95時間分の中学校第2学年の授業ビデオについて,開発した「理科授業ビデオ分析法」を用いて,74人の授業評価者(理科教師)の協力を得て,その特徴を明らかにした。 (2)「理科授業評価観点」の13の観点について,それぞれの効果的授業事例と非効果的授業事例を明らかにした。 (3)8時間分の授業ビデオについて,授業者の協力を得て,授業の背景を分析し,授業ビデオとともに,教師教育に活用可能な教材を作成した。 (4)4時間分のわが国の理科授業ビデオを英語化し,米国,オーストラリア,チェコ共和国の研究協力者の協力を得て,海外の理科教師がどのように評価するかをまとめた。 3.海外の理科授業の分析結果 (1)IEA/TIMSS-R Video Studyによって収録された,米国,オーストラリア,オランダ,チェコ共和国の4カ国の理科授業ビデオの内,無作為に抽出した各国10時間分の授業を日本語化し,わが国の評価者(理科教師)によって,わが国の理科授業ビデオの分析で用いたと同じ理科授業ビデオ分析法を用いて分析した。 (2)米国の理科授業は,多くの観点で高く評価され,逆に,わが国の理科授業は,多くの観点で低く評価された。 4.研究成果の理科教師教育への活用 理科授業ビデオ分析法を適用した理科教員研修の高い効果が示され,授業ビデオを含む研究成果について,都道府県等教育センターや大学の教師教育プログラムとして活用を開始した。
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