研究課題/領域番号 |
12308015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
稲垣 康善 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10023079)
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研究分担者 |
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
河口 信夫 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (10273286)
外山 勝彦 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (70217561)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
31,640千円 (直接経費: 27,500千円、間接経費: 4,140千円)
2002年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2001年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2000年度: 13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
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キーワード | ユーザモデル / 知識モデル / 対話モデル / ユーザインタフェース / 車内音声対話 / タスクドメイン / 評価実験 / データベース / 被験者実験 / データペース / マルチモーダルインタフェース / 音声対話コーパス / 形式的仕様記述 / 音声言語処理 / 漸進的解釈 / 同時通訳 / 意図理解 / マルチエージェント |
研究概要 |
前年度からの研究を更に進め、今年度はマルチモーダルインタフェースを対象に、その形式的な記述を行い、評価を行う手法の実現に関する研究を行った。具体的には下記の項目の研究を推進した。 ・ユーザモデル:システムを使用するユーザの振舞いをどのように記述するかをユーサモデルの実現に向けて検討した。特に、ユーザインタフェースの原則を記述する場合に重要となる、ユーザの振舞いを正確に記述することにより、システムの仕様の検証がより精密に行えることを確認した。ユーザインタフェースの原則に関するこれまでの研究成果を収集・分析するとともに、ユーザの知識に基づいた振舞いとして記述することを目指し、電話等を用いた被験者実験を行い、これらの成果の評価を実施した。 ・知識モデル:対話におけるユーザとシステム間の知識状態を表すための知識モデルを検討した。さまざまなタスクドメインを記述できる能力が知識モデルに求められるため、これまで開発されてきたシステムのタスクドメイン対話を収集した。これを分析し、他のモデルとの協調可能性を確認した。 ・対話モデル:文部科学省COEである名古屋大学総合音響情報研究拠点CIAIRにおいて継続的に収集されている車内音声対話データベースや同時通訳データベース等の大量のコーパスを用い、対話モデルの分析を行った。統計的性質を導き、様々な状況における対話モデルの形式化を検討した。 ・形式的仕様記述:ユーザモデル、知識モデル、対話モデルを、互いに協調・補完させることにより、マルチモーダルインタフェースを形式的に記述した。前年度までに得られた仕様記述の手法をまとめ、検証作業の準備を行った。 上述の3種類のモデルを詳細に分析し、更に、形式的な記述を定め、評価方法の基礎を確立した。3年間の研究を通し、様々なインタフェースを統一的な仕様記述によって形式化することにより、システムの比較や評価、高度化への再利用の可能性を確認した。
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