研究課題/領域番号 |
12308033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤木 幸夫 九州大学, 理学研究院, 教授 (70261237)
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研究分担者 |
原野 友之 九州大学, 理学研究院, 助手 (80037275)
田村 茂彦 九州大学, 理学研究院, 助教授 (90236753)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
49,840千円 (直接経費: 42,400千円、間接経費: 7,440千円)
2002年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2001年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2000年度: 17,600千円 (直接経費: 17,600千円)
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キーワード | ペルオキシソーム / ペルオキシソーム欠損症 / CHO変異細胞 / ペルオキシソーム形成因子 / 病因遺伝子 / 膜タンパク質 / AAAファミリー / 蛋白質-蛋白質間相互作用 / 患者解析 / 膜透過装置 |
研究概要 |
1)ペルオキシソーム膜欠損性CHO変異細胞ZPG208に対する相補遺伝子PEX3のクローニングに成功、ペルオキシソーム欠損症相補性群G群の病因遺伝子であることを明らかにした。 2)ペルオキシソーム膜透過装置構成因子の一つペルオキシンPex12Pに関し、C-末端部の亜鉛フィンガーRINGはPex12Pの機能に必須であること、Pex5p,Pex10Pなどと相互作用することを見出した。 3)ヒト相補性群6群が相補性群C群(欧米4群,PEX6)と同一相補性群であることを見出した。従って、ペルオキシソーム形成異常症は12種の相補性群に分類されることになる。 4)PTS1レセプターであるPex5pには哺乳類ではPex5pSおよびPex5pL(S型配列215-216の間に37アミノ酸の挿入配列)が存在すること、Pex5pLはPTS2タンパク質輸送をPTS2レセプターPex7pとの結合により担っていることを見出した。Pex5pLのPex5pドッキング因子Pex14pおよびPex5p相互作用因子Pex13pとの結合にはN末端側(1-243)に存在する7個のWxxxF/Y motifsが必須であること、Pex7pとはPex5pL特異的挿入配列のN末端側約半分とさらに上流側27アミノ酸領域で結合することを明らかにした。さらにPTS1カーゴは膜透過装置構成因子のうちPex14pを通過したのちPex13pより手前で解離することも見出した。またPex7pのPTS2およびPex5pLとの結合にはほぼ全長が必要であること、RCDP患者(変異L292ter,G217R,A218V)およびZPG207(W221ter)由来Pex7pはいずれもPTS2およびPex5pLとの結合活性を失うことも明らかにした。 5)長年不明であった相補性群A群(欧米8群)の相補遺伝子として、CHO変異細胞ZPG167を用いた機能相補活性スクリーニング法により新規遺伝子PEX26のクローニングに成功した。これで、12相補性群に分類されるペルオキシソーム形成異常症のすべての病因遺伝子が解明されたことになり、その意義は非常に高い。
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