研究課題/領域番号 |
12308044
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芹川 忠夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (30025655)
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研究分担者 |
北田 一博 北海道大学, 先端科学技術共同センター, 助教授 (70263093)
森 政之 信州大学, 医学部, 助教授 (60273190)
庫本 高志 京都大学, 医学研究科, 講師 (20311409)
桑村 充 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (20244668)
横井 伯英 神戸大学, 医学系研究科, 客員助教授 (70311610)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
43,800千円 (直接経費: 37,500千円、間接経費: 6,300千円)
2003年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2002年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2001年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2000年度: 16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
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キーワード | ラット / ミュータント / 疾患モデル / 連鎖地図 / 比較ゲノム / ポジショナルクローニング / 神経疾患 / 遺伝解析 / 比較ゲノム地図 |
研究概要 |
本研究では、ラットゲノムの全塩基配列解読プロジェクトの成果を予測して、「神経系ミュータントの原因遺伝子同定」に重点を置き、「ラットの高精度比較ゲノム地図の構築」については、解析対象とした原因遺伝子座領域に焦点を当て、研究を進めた。神経系ミュータントラットは、tremorラット、Zitterラット、mvラット、KZCラット、cvdラット、hobラット、SCRラヅト、qcラット、dmyラット、dfkラット、vfラット、およびfurueラットの12系統を取り上げた。このうち、tremorラットはアスパルトアシラーゼを含む200kb以上のゲノム欠失、Zitterラットとmvラットは共にヒトでアトラクチン、マウスでマホガニーとよばれていた遺伝子の機能欠損であった。小脳低形成を特徴とするKZCラットについては、Reelin(Reln)の第38エクソンに1塩基の挿入突然変異を同定した。cvdとhobラットはネトリン受容体Unc5h3遺伝子にナンセンス変異と2塩基挿入をそれぞれ持ち、その結果、共にネトリン-Unc5h3受容体シグナル伝達に重要な役割を持つ細胞内ドメインを欠くことを明らかにした。SCRラットの白内障原因遺伝子の一つは、オキシドスクアレン閉環酵素の突然変異であった。qcラットについては、Lmxlaのスプライシング異常を見出した。dmyラットとdfkラットについては、原因候補遺伝子を詳細に解析しているところである。vfラットについては、原因遺伝子の一つをマッピングした。他に、1型糖尿病モデルKDPラットの原因遺伝子を同定する研究において、ラット第11染色体とマウス第16染色体間の詳細な比較ゲノム地図と遺伝多型マーカーの開発を行った。これらを起点にして物理地図の構築が進み、原因遺伝子がCblbの点突然変異による機能欠失に起因していることが発見された。補足ながら、黒毛色、振戦、中枢神経系のミエリン形成不全を特徴とするハムスターは、Zitterラットやmvラットと同じくアトラクチン遺伝子のミュータントであることを明らかにした。
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