研究分担者 |
山崎 真理子 大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (70346170)
宮崎 浩 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (00263228)
田中 正夫 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (40163571)
安田 和則 北海道大学, 医学研究科, 教授 (20166507)
藤江 裕道 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教授 (20199300)
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配分額 *注記 |
41,470千円 (直接経費: 37,900千円、間接経費: 3,570千円)
2002年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2001年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2000年度: 26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
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研究概要 |
1.動脈壁の力学特性と組織に及ぼす加齢と血圧上昇の影響 加齢に伴ってラット総頸動脈壁の弾性が高まること,中膜のコラーゲン/エラスチン比の増加がその原因の一つであることがわかった。異なる週齢のラットに慢性高血圧を発症させると,週齢を問わず壁の周方向応力は正常レベルとなること,力学的特性は高齢の方が早く正常レベルになることがわかった。 2.治癒腱の力学的特性に及ぼす欠損サイズおよび力学的負荷の影響 家兎膝蓋腱中央部に欠損を作成し,欠損サイズおよび治癒期問中の力学的負荷が治癒腱の引張特性に及ぼす影響を調べたところ,術後早期には欠損サイズの影響が見られるが,治癒期間の経過とともにその影響は緩和されること,負荷が大きいほど形成される組織の強度は向上するが,術後早期には負荷軽減を行うことが好ましいことがわかった。 3.力学的負荷が海綿骨の形態および力学的特性に及ぼす影響 ラットの両下肢を胴体に固定して大腿骨に作用する負荷を減少させて飼育した後に,通常状態に戻して負荷を回復させ,さらに15週間飼育した。この間の大腿骨頸部の海綿骨の面積と骨梁の硬さの変化を調べたところ,いずれも負荷減少によって減少,低下し,負荷回復によって回復することがわかった。 4.成長による膝蓋腱コラーゲン線維の力学的特性の変化 家兎膝蓋腱から摘出した直径1μm以下のコラーゲン線維の引張特性は,家兎の成長とともに向上し,その変化の傾向は,上位構造である線維束や膝蓋腱と同様であることがわかった。 5.繰り返しひずみの周波数がマクロファージの泡沫化に及ぼす影響 1Hzと5Hzの周波数の繰り返しひずみを作用させながらマクロファージを培養して,ひずみの周波数が酸化LDL取り込みに及ぼす影響を調べたところ,いずれもマクロファージの酸化LDLの取り込みを促進させるが,5Hzの方が細胞1個当たりの取り込み量が少ないことがわかった。
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