研究課題/領域番号 |
12309010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
田村 元秀 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 助教授 (00260018)
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研究分担者 |
長田 哲也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80208016)
海部 宣男 国立天文台, 台長 (50011630)
周藤 浩士 国立天文台, ハワイ観測所, 助手 (50300710)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
22,900千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2002年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2001年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | 赤外線 / 星・惑星形成 / 偏光 / カイラリティー / 地球外生命 |
研究概要 |
本研究のきっかけは、私たちを含む国際チームの天文偏光観測により、星形成領域において予想もしない大きな円偏光が観測されたことにある。このデータに基づいて、生命のアミノ酸の左旋光性などに見られるホモカイラリティーが地球外起源であることが提案された。このアイデアを実証するために、銀河系内およびマゼラン星雲内の多数の星形成領域における偏光の卓越性を調べること、そのための偏光器を開発することが本研究の目的である。提案する観測を推進することにより、銀河系内外における偏光のデータベースを構築するとともに、生命のホモカイラリティーが太陽系形成以前に星間空間中で星形成過程に伴って生じた円偏光を通して有機分子に刻印され、隕石や彗星によって運ばれて、地球生命に引き継がれた可能性に迫る事ができる。本研究においては、研究期間中における、すばる望遠鏡のための赤外線偏光装置(CIAO偏光器)およびポータブルな超精密偏光装置の開発に重点を置いた。前者においては、既に望遠鏡における観測が進んでおり、従来に無い高解像度(約0.1秒角)偏光観測を実現している。これによって従来の典型的な可視・赤外偏光観測の解像度を一桁以上向上させることができた。世界の8-10m望遠鏡に先駆けてすばる望遠鏡における偏光観測で成果を挙げた意義は大きい。また、超精密偏光装置は、研究開始時には想定していなかった、太陽系外惑星による微小な(10^<-6>以下の)偏光を測定できる偏光装置になり、ハワイ大学2.2m望遠鏡における性能試験を無事終え、本観測を開始した。また、関連する星形成の観測的研究も多方面にわたり推進する事ができた。
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