研究分担者 |
石川 裕彦 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60263159)
堀口 光章 京都大学, 防災研究所, 助手 (60190253)
深尾 昌一郎 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 教授 (30026249)
橋口 浩之 (橋口 宏之) 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (90293943)
岩田 徹 岡山大学, 環境理工学部, 助手 (10304338)
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配分額 *注記 |
34,800千円 (直接経費: 31,500千円、間接経費: 3,300千円)
2002年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2001年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2000年度: 20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
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研究概要 |
ドップラーソーダーの小型化,および音波パルスのビームの指向性,受信能力,風速の分解能の向上などを目的として,現在の開口合成ドップラーソーダーに改良を加え,車載可能な試作品を,昨年度完成した.この試作機について,長期や観測に向けて,京都大学防災研究所宇治川水理実験所において,3ヶ月間の連続した性能試験を行った.十分な耐久性を持つ観測機器であることが証明された. 7月末には釧路における霧観測に参加した.境界層レーダー,ミリ波レーダーと共同して観測を実施した.この夏はほとんど霧の発生が無く,霧自身の観測はできなかったが,境界層低層にできる冷気層が海上から侵入してくるときの観測を実施できた.8月中旬には,琵琶湖東岸での水・エネルギー循環に関する大気境界層における観測に参加した.この観測では,真夏の混合層の発達,湖陸風などの局地風循環など観測を実施した.同時に観測された,地表付近での顕熱や潜熱の乱流輸送量の日変化をあわせて解析することにより,混合層の発達状態,湖陸風の発達など,大気境界層の低層部の風速の日変化を定量的に解析できた.12月からは,宙空電波研究センターのMU観測所(信楽)において,境界層レーダー,MUレーダーを同時に使用して,大気接地層から圏界面までの対流圏全層の観測を実施した.とくに,大気境界層中の組織運動を確認し,その発達がどの高さまで波及しているのか,その変化の定量的な評価を明らかにすることができた.これらの観測を通じて,車載型ドプラーソーダーの観測システムは安定して作動しており,機動性のある観測機器であることが証明された.
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