研究分担者 |
下村 匠 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (40242002)
島 弘 高知工科大学, 工学部, 教授 (00196461)
前川 宏一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80157122)
大内 雅博 高知工科大学, 工学部, 助教授 (80301125)
岸 利治 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90251339)
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配分額 *注記 |
36,320千円 (直接経費: 32,600千円、間接経費: 3,720千円)
2001年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2000年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
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研究概要 |
設計計画段階においてコンクリート構造物の耐久性を確認するため技術として,耐久性照査システムの枠組み,および各構成モデルの精度向上のための研究を行ってきた。枠組みの作成として,構造物内に達成される材料初期品質の評価手法の開発を行った。達成品質に影響を与える因子として,施工法,構造諸元,および材料特性に着目し,系統だった実験を行うことで,要因影響度の定量評価と初期品質を与える簡易評価手法を提案したものである。さらに,その後の材料・構造性能の時系列変化に対しては,水和反応,空隙構造,ならびに水分保持・移動現象の相互依存性を取り扱う熱力学連成解析システムを拡張することで,その評価に成功した。具体的には,支配方程式内に塩化物イオン,二酸化炭素,および酸素を解析自由度として追加し,およそ100個の変数から構成される要素モデルを構築することで,材料の劣化と構造性能変化の事前予測を可能とするシステムを提案した。また,コンクリート構造物の劣化過程を予測し,性能(耐力)の経時変化を評価する方法を提案した。一方,各構成モデルについては,鉄筋が腐食した際のRC部材の力学性能の算定,ひび割れを有するコンクリート中の水分移動,低水セメント比のコンクリートの水和発熱速度,自己収縮と乾燥収縮の相互依存性,塩化物イオン浸透性に及ぼす石灰石微粉末の影響について,精度の向上を図ることができた。さらに,長期耐久性に影響を及ぼすフレッシュ時の挙動として,細骨材表面水率の影響,および粗骨材沈降現象について要因の解明を行った。
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