研究課題/領域番号 |
12358015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
相澤 益男 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (00016742)
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研究分担者 |
柳田 保子 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 講師 (10282849)
多嶼 尚子 (田嶼 尚子) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70112836)
佐々木 敬 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90205849)
大野 典也 DNA医学研究所, 所長 (60147288)
中村 真理子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40237433)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
42,720千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 4,320千円)
2001年度: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2000年度: 24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
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キーワード | インスリン / 遺伝子発現制御 / 前脂肪細胞 / 筋芽細胸 / hspプロモーター / 電気刺激応答性 / BIACORE法 / 細胞デバイス / furin / 筋芽細胞 / レトロウイルス / HSPプロモーター / 3T3L1細胞 / エンカプシレーション |
研究概要 |
ヒトpreproinsulin cDNAのプロセッシンク部位をfurin切断性へと変異させた遺伝子(Ins/fur)を、レトロウイルスベクターLTRプロモーター(コントロールベクター)、またはレトロウイルスベクター中に導入したHSPプロモーター下流に組み込み、ウイルスを作成した。コントロールベクターで作成したウイルスでtransformし、脂肪細胞分化を誘導した3T3L1(L1-ins/fur)では、培養上清中のinsulinとC-peptideが等キル比で検出され、糖尿病マウスの腹腔内移植により血糖を正常化した。また電気刺激応答性HSPプロモーターの下流にins/furを連結したウイルスでtransformした3T3細胞では、42℃・1.5時間の熱刺激、または10Hz・0-300mVの微小交流電位印加によりインスリン遺伝子発現制御可能であることが示された。同様のウイルスでtransformした筋芽細胞(C2C12)の筋細胞分化誘導細胞は、熱刺激印加によりインスリン分泌能を上昇させた。さらに細胞より分泌されるインスリン分子の微量定量法の開発を行い、BIACORE法により多量の夾雑物質存在下(血清中)のインスリンを迅速に解析できることを明らかとした。細胞デバイスエンカプシレーションの設計と製作に関し、最良の技術力を有するザルトリウス(株)傘下であるインビトロシスデム社(ドイツ)と共同研究を開始し、チャンバー試作品を完成させた。これにインスリン分泌細胞をパックして糖尿病モデルマウスに移植しても、移植免疫反応は起こらないことを明らかとした。以上により、外部刺激応答型インスリン分泌細胞の構築を行うことができたとともに、インスリン放出細胞デバイス試作品の完成、これを用いた糖尿病モデルマウスの血糖制御に関する研究を開始することができた。
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