研究課題/領域番号 |
12371005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 国立民族学博物館 (2003) 県立長崎シーボルト大学 (2001-2002) 東京都立大学 (2000) |
研究代表者 |
松園 万亀雄 国立民族学博物館, 館長 (00061408)
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研究分担者 |
中林 伸浩 金沢大学, 文学部, 教授 (30019848)
小馬 徹 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40145347)
小田 亮 成城大学, 文芸学部, 教授 (50214143)
栗本 英世 GRADUATE SCHOOL OF HUMANITY, OSAKA UNIV., PROFESSOR (10192569)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
37,560千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 6,660千円)
2003年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2002年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2001年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2000年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | グローバル化過程 / 文化的アイデンティティ / 伝統的指導者 / 難民 / 地域経済 / セクシュアリティ・ジェンダー / 社会・文化変化 / ケニア:ウガンダ / 文化人類学 / 石彫産業 / 王国復興 / 血償 / 慣習法 / 国際研究者交流 / 復興王国 / 互助組織 / 寡婦相続 / 家族計画 / ケニア / 地場産業 / 代理夫制度 / キリスト教 / アフリカ独立教会 / 女性自助組織 / 難民キャンプ |
研究概要 |
本研究では、4カ年にわたり、東アフリカ(ケニアならびにウガンダ)において、(1)多元化する政治状況のなかで醸成されつつある文化的アイデンティティ、(2)地域コミュニティにおけるグローバル化過程の実態と影響、(3)急激な社会・文化変化に対する地域的適応の可能性、以上3つを主な研究テーマに選び、東アフリカにおける今日の社会・文化変化について人類学的調査研究を行った。具体的な成果の一部は以下のとおりである。 1.ウガンダでは、公式法が伝統的指導者の地位をその文化的役割に限定して認めているが、政治的影響力が顕著になりつつある地域もある。 2.スーダン内戦によって発生した多数の難民が暮らすケニアのカクマ難民キャンプは、多民族・多言語が混交し「都市化」が進行する一方、民族アイデンティティが高まりを見せている。 3.地方農村に浸透しつつあるグローバル化過程は、新たなビジネスチャンスを生み出す一方で、国家法と慣習法との間の葛藤を招いている。 4.伝統的な嗜好品作物(ミラー)が換金作物化する過程で、旧来の土地利用と労働者組織の様態が徐々に変化しつつある。 5.市場経済が地方農村に浸透する過程で、いわゆる「寡婦相続」「女子割礼」といった女性をとりまく社会制度は、当事者たる女性たちの主体的関与を通じて修正、改変されつつある。 本研究の成果は、現代アフリカの諸問題に取り組む様々な研究分野に対して理論的かつ実践的な貢献をなすものである。
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