研究課題/領域番号 |
12372006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
齊木 崇人 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90195967)
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研究分担者 |
小玉 裕一郎 (小玉 祐一郎) 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90108209)
薬袋 奈美子 福井大学, 工学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
32,130千円 (直接経費: 26,700千円、間接経費: 5,430千円)
2003年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2002年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2001年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | 震災復興 / 国際共同研究 / 阪神淡路大震災 / 台湾集集大震災 / 復興まちづくり / 住宅再建 / 公共建築の再建 / 田園コミュニティと地域産業の再建 / 震災復興の差異 / まちづくり(社区営造) / 台湾と日本の経済政策 / 国と民間による復興支援 / 国際的な情報交換・交流 / まちづくり / 阪神淡路 / 台湾集集 / 国際比較研究 / ネットワーク |
研究概要 |
■研究目的 台湾の震災復興のみならず神戸も多くの共通した課題を抱えていた。また、復興過程で新たな課題が次々発生し、復興再建には年月がかかることが予想された。私たち神戸市民が阪神・淡路大震災後4年間経験した復興再建課題は、「生活復興再建」「文化財・文化施設の復興」「住宅復興」「被災者への福祉」「ボランティア」「被災地域の保健医療」「学校現場の復旧・復興」「産業・雇用の復興」「都市基盤の復興」「都市再建と復興まちづくり」「田園基盤の復興と里づくり」「防災計画と防災拠点の整備」「防災研究・情報システムの開発」等多岐にわたった。 復興再建を経験してきた私達神戸には、研究者・プランナーの人材ネットワークと復興記録の蓄積がある。そして、台湾と阪神・淡路の震災被災時期は異なるが、同じ大震災を経験した東アジアの同胞として建築計画・農村計画・都市計画の立場から、継続的に復興支援・国際共同研究・実態調査を行いその成果を両国で共有することを目的とした。 ■研究の方法と成果 震災復興まちづくりの対象地域を設定した継続的な実態調査を主軸に、国際共同研究会、座談会、報告会等を開催しながら研究を進めた。日本では神戸を中心に復興街づくりネットワークの協力を得て、台湾では台中縣の集集鎮、大茅埔、下城里を中心に復興街づくり建築家グループの協力を得て、両国での実態調査を行った。 台湾集集大震災直後の震災復興支援では神戸の経験が生かざれ、問題解決型の要望に応じることができ、実態調査だけではなく行政や設計のノウハウについてもコンサルティングすることができた。台湾と日本では文化・行政政策・建築施工・プランナーの位置づけと役割・住民の主体性の違いが明確に表れた。台湾では民間からの支援が大きく、学校建築の再建が敏速に行われた。日本では被災住宅への対応が早く、短期間のうちに再建された。共通の課題としては、自由経済・相続再分割・友好的な土地利用など、土地所有の問題が挙げられる。阪神淡路大震災後10年間、台湾集集大震災後5年間の継続的な復興調査記録を作成し、その成果をデーターベース化し、ITを通して世界に発信することができた。最終年度には「復興まちづくり」「住宅再建」「公共建築の再建」「田園コミュニティと地域産業の再建」という4つのテーマを掲げ、研究の成果と課題を捉えなおした。また、この研究を通じて研究者やプランナーとの新たなネットワークが生まれ、専門分野の方々との閾係も広がり、互いに相手国のネットワークを構築することができた。
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