研究課題/領域番号 |
12374003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
坂本 和彦 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20111411)
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研究分担者 |
石原 日出一 埼玉大学, 工学部, 助手 (20261878)
関口 和彦 埼玉大学, 大学院・理工学研科, 助手 (50312921)
福山 力 国立環境研究所, 大気圏環境部, 研究室長 (90011642)
内山 政弘 国立環境研究所, 大気圏環境部, 主任研究員 (20160294)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
19,150千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 3,150千円)
2002年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2001年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2000年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 乾性沈着 / 黄土 / 硫黄酸化物 / オゾン / 湿度影響 / 沈着速度 / 濃度勾配法 / パッシブ法 / 黄砂 / 黄土地帯 / 二酸化窒素 / 湿度 / 酸化割合 |
研究概要 |
平成12-14年度の間に、日中友好環境保全センター、環境科学研究院大気環境研究所所属の海外共同研究者とともに、交通の便、資材調達の便、地面の平坦度、広がりの面積等の地形情報、植生を含めた地表面状態、二酸化硫黄のベースライン濃度、代表的な風速、平均気温、湿度等を考慮して、観測地点として中国の北京、甘粛省蘭州市を選んだ。両地点で、それぞれ、二季節に乾性沈着の測定実験を行った。乾性沈着速度の測定には濃度勾配法ならびに代理表面法を用いた。なお、北京、蘭州ともに、黄砂のレセプター地域である。蘭州を観測地点とした理由は、中国で最初に光化学スモッグが観測された汚染都市であり、黄土地帯に位置しており、黄土への硫黄酸化物の沈着とともにオゾンの乾性沈着も調べることができるためである。 二酸化硫黄とオゾンの乾性沈着速度を濃度勾配法で求めた。なお、二酸化硫黄については、実際の土壌を用いるパッシブ法を提案し、それで求めた乾性沈着速度と濃度勾配法で求めたものを比較したところ、一般に濃度勾配法の方が高い沈着速度を与えた。 また、沈着速度の支配要因を解明するために、フィールド測定データとの整合性を考慮し、硫黄酸化物単独とオゾンの共存条件、ならびに湿度を変化させ、室内実験を行い、それぞれの沈着速度を調べた。その結果、硫黄酸化物沈着速度はオゾンの共存により変化しないが、沈着した硫黄化合物の分析の結果、オゾン濃度が高いほど、沈着した硫黄酸化物の酸化[S(IV)→S(VI)]された割合がより増加する傾向がみられた。湿度は高いほど硫黄酸化物の沈着速度は増加するが、実測時のような乾燥条件下では、加湿時に比較して小さな沈着速度となっていた。
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