研究課題/領域番号 |
12410013
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学(含芸術諸学)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 良明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00126278)
|
研究分担者 |
岩佐 鉄男 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50203360)
松岡 心平 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70173812)
長木 誠司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50292842)
PATRICK De Vos (PATRICK de Vos / DE Vos Patrick) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00242032)
滝浪 幸次郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 講師 (30236393)
竹内 孝宏 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (60302816)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
|
キーワード | 日本 / 大衆文化 / 音楽 / 舞踊 / パフォーマンス / パフォーマース |
研究概要 |
本研究によって得られた成果を、以下のようにまとめることができる。 (1)日本における「うた」と「おどり」の様相を異文化との影響関係において見るという立場を保持し、アメリカのポピュラー音楽、ミュージカル映画、フランスのミュージックホール、日本の歌謡曲、初期オペラ、唱歌、ならびに世界各地の民族音楽など、文献資料のみならず、さまざまな視聴覚資料を調査・分析した。と同時に、その視聴覚資料については体系的なデータベース化が行われ、「歌謡曲・ポピュラー音楽デジタルアーカイヴ」に20000タイトル近くを収録することができた。このアーカイヴは、当該研究の基本的な資料体として活用されうるとともに、さらに発展的に教育の現場でも効果的に利用しうることが期待される。 (2)研究分担者それぞれの研究成果は、「うた」のリズム構造と身体の関係、中世芸能のパフォーマンスとその宗教的トポス、日本における現代音楽と現代詩の相関性、舞踊における「前衛」と「伝統」、戦前の「ボーイズ」芸の基礎的調査など、具体的な形で発表され、全体として本研究の問題領域を幅広くカバーすることができた。 (3)20世紀にあっては、植民地時代の宗主国の「うた」の規範に逆行する様式が特権化して、アメリカからそれ以外の世界に伝播するという現象が顕著であった。この現象の究明は、アメリカを中心とする今日的なグローバル・システムの理解に非常に有用であり、従来の比較文化の方法を脱して行う「うた」の研究が広範な適用可能性を持つことが確認された。
|