研究課題/領域番号 |
12410023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
陳 省仁 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20171960)
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研究分担者 |
星 信子 北海道浅井学園, 短期大学部, 助教授 (20320575)
高谷 理恵子 福島大学, 教育学部, 助教授 (90322007)
氏家 達夫 名古屋大学, 発達心理精神科学教育研究センター, 教授 (00168684)
山口 真美 中央大学, 文学部, 助教授 (50282257)
金沢 創 淑徳大学, 社会学部, 講師 (80337691)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ぐずり・泣き / IBQ / 相関 / 母親対処の仕方 / 気質特徴 / 介入行動 / 質問紙 / なだめやすさ / 情動制御 / 母子相互交渉 / 早産児・満期産児 / 家庭訪問 / 抱き / 情動的コミュニケーション / 抱き替え / 声掛け / 乳児 / 全身運動 / 2次元運動軌跡 / 周期性 / 泣き / フォルマント / 皮質下制御 / 喜び / 顔認知 / 怒り / 満期産児 / 早産児 / 面接 / 入眠行動 / 添い寝 |
研究概要 |
1.10ヶ月までの児の泣き・ぐずりの量の変化 観察始めた6〜7週から10ヶ月まで、子どもの泣きやぐずりの長さは有意に減少した。初期に見られた対象児間のなきの長さの変動は次第に減少し、4〜6ヶ月と7〜10ヶ月の間には有意な正相関であった。また、観察されたぐずりや泣きの回数は一定な変化は見られず、4〜6ヶ月に増えると減る及び漸増か漸減かの4タイプ。 2.泣き・ぐずりと母親の対処の仕方(自己報告) 子どもの泣き・ぐずりの量と母親の捉えた児の気質特徴に対する推測及び養育者の対処の効力観との間の有意な関係は見られなかった。しかし、泣きやぐずりの回数と母親の自己報告による効力観との間に、4〜6ヶ月時のみ、負の相関が見られた。また、母親の感じた自己効力観は、泣き・ぐずりに対する対処、この特徴についての推測のいずれの変数においても、1〜3ヶ月と4〜6ヶ月、4〜6ヶ月と7〜10ヶ月、1〜3ヶ月と7〜10ヶ月のすべての期間で強い正相関が見られた。 3.親が捉えた児の気質特徴と児のぐずり・泣きの回数や量との関係 8ヶ月時実施された子どもの気質特徴の評定は1〜3ヶ月と4〜6ヶ月の時点で観察されたぐずり・泣きと関連が見られた。1)観察されたぐずり・泣きの長さと観察された児の特徴、母親の捉えた特徴の児のなだめやすさとの間に負の相関、ぐずり・泣きの回数と制限に対する怒りやぐずりや新奇刺激に対するぐずりとの間に正の相関が見られ、乳児行動特徴質問票(IBQ)の測定尺度と一貫した結果が得られた、2)観察された泣き・ぐずりの長さは、定位の持続、快感(ヘドニックトーン)との間に有意な負の相関が見られた。 4.児の泣き・ぐずりに対する介入行動 一回の泣き・ぐずりにおける母親の介入行動の変化回数と児の泣き・ぐずりの長さとの間に有意な正相関が見られた。1)介入行動の「感覚刺激」は1〜3ヵ月から4〜6ヵ月、4〜6ヵ月から7〜10ヵ月の間にそれぞれ有意に減少した。2)「遊び」、「世話」は1〜3ヵ月から4〜6ヶ月の間に有意に増加した。3)「抱き」の回数も増加した。
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