研究課題/領域番号 |
12410054
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
中山 慶子 (渡邊 慶子) 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (20167117)
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研究分担者 |
出口 弘 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (60192655)
奥田 栄 人間環境大学, 人間環境学部, 教授 (10160805)
渡辺 秀樹 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30114721)
徳安 彰 法政大学, 社会学部, 教授 (30188742)
谷本 寛治 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (30188388)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2002年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2001年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | グローバル情報時代 / 社会経済システムの再構築 / 多元的な意味・価値空間 / 社会経済システムのデザイン / 意味処理の中間単位 / NPO / 中間組織 / ものづくり / 複雑系 / ポリエージェント・システム / 新しい社会経済システム / サードセクター / NGO / コラボレーション / システム理論 / 多元的評価 / 社会的付加価値 |
研究概要 |
本研究は、グローバル情報時代における社会経済システムの再構築という課題に、社会経済システムにおける具体的な課題の検討と理論の再構築という二つの軸から挑んだ。 我々は理論的研究の成果として、多元的な意味・価値空間の構築を可能にする社会経済システムをデザインするために、意味処理の中間単位という概念にたどりつき、その理論の精微化と実証研究を展開してきた。意味処理の中間単位となる様々な中間組織とそのネットワークが、政府と市場を補完する弱い紐帯としのみ機能するのではなく、市場を包摂するより多様な評価と選択、競争と資源配分のダイナミズムを形成する中で、社会経済システムの中核となる機能的システムとして成長し得るという仮説をたて、この仮説を理論と実証の両面から検証してきた。 我々の研究は以下の三つのアプローチから展開された。第一には、社会経済システム理論のボトムアップな視点からの再構築に関する研究である。第二には、NPO、中間組織、ネットワークの構造機能デザインに関する研究である。従来市場と政府を補完する補助的なシステムとして認識されがちな、社会ネットワークや中間組織、NPOなどの諸システムを、グローバルな社会経済システムの中での、補完ではなく主要な機能セクターとして位置付けて、その構造機能を分析し、デザインを提起した。第三には、グローバルな産業構造の中での意味・価値空間の構築の研究である。産業の中での多元的な意味・価値空間の構築と意味処理の中間単位といった課題を具体的に検証するために、工業集積の中での「もの」に関する意味・価値空間とものづくりの機能との関係を分析した。 上記のように展開された我々の研究は、システム論という明確な理論的基盤を持ちながらも、新しい価値論に基づいた社会経済システムのデザインの提案に至ろうとする方向性を持つものである。
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