研究課題/領域番号 |
12410082
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
井上 紘一 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10091414)
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研究分担者 |
百瀬 響 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (10271727)
澤田 和彦 埼玉大学, 教養学部, 教授 (70162542)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | ブロニスワフ・ピウスツキ / 極東民俗学 / 極東近現代史 / アイヌ / ウイルタ(オロッコ) / ニヴフ(ギリヤーク) / ナーナイ(ゴリド) / 先住民政策 / 極東民族学 / 極東言語学 / 先住民研究 / 民族政策 / データベース |
研究概要 |
平成12-14年度の研究成果を1.資料収集と分析、2.出版活動、3.データベースに分けて略述する。 1.ブロニスワフ・ピウスツキ(1866-1918)の関連情報を、国内はもとより、彼が足跡を残したポーランド、ロシア、リトワニア、ウクライナ、スイス、フランスまで赴いて博捜した。1世紀を経ての探索にもかかわらず、書簡・日誌・公文書等の手稿、ならびに刊行資料、写真、ヴィデオカメラによる映像記録等といった各種情報を大量に収集して、所期の目的を達成することができた。本研究では、ピウスツキによる1903年の北海道アイヌ調査、1905年執筆の「樺太アイヌ統治法案」、1902-5年に試行されたアイヌ教育、そして4度に及ぶ日本滞在中の交遊関係等にかかわる情報を重点的に分析した。 2.本研究に直接かかわる出版として『樺太アイヌの民具』(2002)、B.Pilsudski in the Russian Far East : From the State Historical Archive of Vladivostok(Pilsudskiana de Sapporo no.2,2002)、『社会人類学から見た北方ユーラシア世界』(2003)、『ピウスツキによる極東先住民研究の全体像を求めて』(2003)を公刊した。研究代表者ならびに分担者はこのほかに、様々なシンポジウムや研究会において各自の研究成果を報告し、論文を執筆しているが、詳細はr研究発表」の項を参照されたい。Pilsudskiana de Sapporo誌は、今後とも発行を継続する。 3.3年間の関連情報収集によって、データベースの基礎は整備されたと考えられる。本研究では、入手情報のデジタル化を進める中で、デジタル情報で一元化されたデータベースを構築してきた。2002年6月には、北海道大学スラブ研究センターのウエブサイト内にPilsudskiana de Sapporoと題するリンクの形で、本研究のホームページを立ち上げた(URL : http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/inoue/top.htm)。関連するサイトとしては、グダンスク大学のチェルミンスキ教授のホームページ(http://panda.bg.univ.gda.pl/ICRAP)が存在するのみである。
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