研究課題/領域番号 |
12410097
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
甚野 尚志 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90162825)
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研究分担者 |
堀越 宏一 東洋大学, 文学部, 助教授 (20255194)
土浪 博 関東学院大学, 法学部, 助教授 (20277924)
渡辺 節夫 青山学院大学, 文学部, 教授 (70036060)
大月 康弘 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (70223873)
河原 温 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70186120)
立石 博高 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00137027)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2000年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 王権 / 中世ヨーロッパ / 教会 / フランス / ドイツ / ビザンツ / 政治 / 政治社会 |
研究概要 |
本年度は、これまでの研究の進展にもとづいて、教会と世俗権力の関係を総合的に考察する試みを行うとともに、各人が分担の問題について一定の見通しを報告した。その過程で明らかになったことは、中世ヨーロッパ社会において、教会が多様なあり方で、多くの側面から世俗の政治社会と関係していたことである。たとえば、フランス中世の政治権力構造のなかで、教会が王権の正統性を保証する権力として、王権に対して大きな影響力をもっていたこと、さらにそうした王権と教会の関係は、フランスのみならず、ドイツやスペインの王権についてもいえることが確認された。さらには、都市においても、教会が救貧活動などにおいて、社会福祉的な活動の一端を担っていたことが明らかになった。また、ビザンツと西欧の比較の視点からは、ビザンツ社会では、貴族が所領を教会・修道院に寄進する行為において、西欧世界とは違った意味合いをもつことが強調された。このような分担者それぞれが提示した、中世ヨーロッパにおける教会と社会の錯綜した関係は、これまでの我が国の中世教会史、政治史研究を一歩前進させるものである。各人が提示した具体的な問題については、研究成果報告書のなかにまとめられているが、生体として、教会から現実の中世社会をみていくという視角が、これまでになく強調されたように思える。この三年間の研究成果にもとづいて、今後、各分担者が、それぞれの研究対象の地域・テーマについて、論文を発表していくつもりである。
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