研究課題/領域番号 |
12410110
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
井上 史雄 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40011332)
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研究分担者 |
半沢 康 福島大学, 教育学部, 助教授 (10254822)
宇佐美 まゆみ 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90255894)
小林 隆 東北大学, 文学部, 助教授 (00161993)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 東北方言 / グロットグラム / 言語変化 / 方言伝播 / 計量方言学 |
研究概要 |
本研究では、現代東北方言の地理的年齢的動態に着目して、総合的な実態調査を行った。 線状の地域で年齢別にことばを調べて図化する「グロットグラム」(地理×年齢図)の手法は、現在進行中の言語変化を知るのに最適の手法であり、今は日本列島を縦断して関東から九州まで延長された。しかし福島県以北は調査し残されており、本土北部への方言伝播の様子は未解明である。今回の共同研究によって、宮城・岩手・青森・北海道へと延長して、本土全体の方言伝播パターンを一望の元に収めることができた。得られたデータは、コンピュータで処理して分析し、ただちに地図集として公刊できた。 第1年度(2000・平成12年)には、異なった機関に属していた研究者が、多様な研究手法を統一するてだてについて打合せを行った。また、項目選定のための準備調査を行った。第2年度(2001・平成13年)には、本調査用の調査票が完成、第1回の本調査を行った。北海道・青森・岩手・宮城・福島の各県で数地点ずつ4世代にわたって調査できた。第3年度(2002・平成14年)には前年度とほぼ同じ調査票を用い、大規模なグロットグラムを完成させた。 地点数69、インフォーマント数229名になった。データは調査終了後すぐにアルバイタに依頼してコンピュータ可読データにし、エクセルを用いてコード化し、グロットグラムの図を作成した。全部で300枚以上の図ができた。今後データのエラーを直す、記号を工夫して見やすくするなどの作業を行い、第1調査票の結果を報告書の形で刊行した。また調査の全記録をCD-ROMの形で公開する。
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