研究課題/領域番号 |
12410117
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高田 時雄 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60150249)
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研究分担者 |
梶浦 晋 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (80293950)
氏岡 真士 信州大学, 人文学部, 講師 (60303484)
上野 隆三 立命館大学, 文学部, 助教授 (80213388)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 中国文学 / 南欧 / 戯曲 / 冰山記 / サングレイ語 / 中国文化 / 氷山記 / マニラ / 俗文学 |
研究概要 |
本研究は、これまでややもすれば閑却されてきた南欧の図書館・文書館に所蔵される中国学資料を出来る限り掘り起こし、目録やテキスト公刊といった利用可能なかたちで広く学界に提供すること、さらに条件が許せば併せてそういった資料がヨーロッパに伝えられた経緯も明らかにすることであった。 イタリア・スペイン・ポルトガル三国を南欧とすれば、現在関係資料の最も豊富なのはイタリアである。イタリアにはバチカンをはじめとして、ローマ・フィレンツェ・ナポリの各国立図書館など大小数多くの図書館になにがしかの中国関係資料が存在する。その全貌を把握するためにかねてから手を染めていたイタリア所蔵漢籍の全調査をこの研究期間内にほぼ完了することが出来たのは幸いであった。その成果は「イタリア所蔵漢籍連合目録」として近い将来に公刊されるであろう。またとりわけ重要な古刊本の一部については精査の上、校訂テキストを作成した。フィレンツェのラウレンツィアーナ図書館所蔵の古逸戯曲「氷山記」はその例である。またローマ国立中央図書館所蔵の広東曲本も調査を終え、簡略ではあるが目録稿を編成した。 スペイン・ポルトガルというイベリア半島の両国が、最も早く中国の書物をヨーロッパに運んだ担い手であることはよく知られているが、現在ではスペインのエスコリアル図書館、マドリートの国立図書館などに僅かな漢籍の蒐儲を確認し得るにすぎない。もっともカトリック宣教師たちの作成した中国語辞書や文法などの類は両国に伝えられる古文書中にかなり多く残っている。特に托鉢修道会系の宣教師の手になるサングレイ語の資料はかなり豊富にあり、本研究を通じてその大体を把握することが出来た。
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