研究課題/領域番号 |
12410124
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
その他外国語・外国文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
斎藤 泰弘 (齋藤 泰弘 / 齊藤 泰弘) 京都大学, 文学研究科, 教授 (70115848)
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研究分担者 |
天野 恵 京都大学, 文学研究科, 助教授 (90175927)
桐生 尚武 明治大学, 経済学部, 教授 (80205046)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2000年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | イタリア / 国民 / 演劇 / ヴェネツィア / ゴルドーニ / リソルジメント / マンゾーニ / 文学 |
研究概要 |
天野恵は、マンゾーニの初期作品において「イタリア国民」の概念が形をとり始める過程を探究した。明らかになったのは、1820-21年のイタリアの政治状況に刺激を受けつつ執筆が開始された史劇『アデルキ』(1822年出版)の創作過程において、ロンゴバルド時代における《国民》意識の形成という、当初マンゾーニの抱いていた歴史上の誤謬が明らかになったこと。そのために作品の性格が大きく変化したこと。およびその時期がまさに長編小説Fermo e Luciaの創作開始と重なっており、彼の《国民》形成に対する関心が無名の庶民と結びつく契機がまさにここにあったことである。 斎藤泰弘は、さらにそれに先立つ18世紀のイタリア演劇へと研究を深め、旧体制下のヴェネツィア社会においてすでに古典主義的なそれまでの演劇の主人公たちとは異なる《庶民》の姿が大きく取り上げられていく過程を、ゴルドーニの諸作品に即して具体的に跡付けた。
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