研究課題/領域番号 |
12410128
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
|
研究機関 | 九州大学 (2002) 京都外国語大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
上山 あゆみ 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (70221801)
|
研究分担者 |
田窪 行則 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10154957)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 生成文法 / 日本語統語論 / 英語統語論 / 省略表現 / 国際研究者交流:アメリカ / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究の目的は、(i)それぞれの研究者が熟知している言語において厳密な方法でsurface anaphoraである省略表現を同定し、(ii)それらのsurface anaphoraに関して、束縛変項解釈やスコープ解釈に関する理論の予測を検証し、(iii)その結果に基づいて、より説明力の優れた文法理論を構築すること、である。それぞれの言語には様々な省略構文があり、さらに、一見同じ構文に見える場合でも、条件の付加によってdeep anaphoraとsurface anaphoraの区別ができる事例もある。したがって、束縛変項解釈やスコープ解釈の理論を省略構文に適用するためには、非常に多くの準備作業と多岐にわたる予測の検証が必要である。それらをできるだけ網羅的・体系的に調査するために、省略構文に重点的にかかわってきた研究者を招いて共同研究を行った。 メンバーには日本在住の研究者とアメリカ在住の研究者がいるため、効率よく議論が進められるように、メンバーのみが閲覧することのできるウェブページを準備した。いわゆる掲示板システムを利用したシステムであるが、単なる情報の掲示ではなく学術的な意見交換なので、各記事の関連性が明示的であること、そして、過去の記事をキーワードによって簡単に検索できること等に留意した。 2000年度から2002年度の3年間にわたり、メンバー全員が議論に参加し、そのウェブ上での議論を踏まえて、年に一度の全体ミーティングを迎えたため、ミーティングにおいて非常に密度の濃い議論をすることができた。その成果の一部は冊子体の報告書にまとめられている。今回のプロジェクトを踏まえ、各メンバーは今後も協力して研究を進めていく予定である。
|