研究課題/領域番号 |
12420009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際法学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
芹田 健太郎 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (60031449)
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研究分担者 |
濱本 正太郎 神戸大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (50324900)
酒井 啓亘 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (80252807)
中村 道 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60032710)
柴田 明穂 岡山大学, 法学部, 助教授 (00273954)
中井 伊都子 甲南大学, 法学部, 教授 (70280683)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 人道的介入 / 人道的干渉 / 国際連合 / 地域的機構 / 安全保障 / 難民 / 国際人権保障 / 国家主権 |
研究概要 |
本研究においては、人道的介入という大きな問題を、国際法という一つの視点から、しかしながらその多様な側面において、総合的に分析することが目標であった。 酒井は、「国際連合による人道的介入」の検討を行った。そして、その概念の有用性に疑問を呈し、「国連による人道的介入」概念を無自覚に利用することにより、国連による許可を通じて獲得された合法性を安易に肯定してしまう形式主義への傾倒が助長されかねないことを指摘する。 中村は、地域的機構の役割および国連との関係を検討した。そして、旧ユーゴにおけるNATOの諸活動にみられるように、安全保障理事会が「その権威の下における」強制行動に対して実質的なコントロールを保持するのが困難になっていることを指摘し、安全保障理事会の平和維持に関する主要な責任という基本的枠組を改めて確認することが必要である、と主張する。 濱本は、国家の個別行動としての人道的干渉を研究した。国家実行の分析により、これまでに人道的干渉の合法性そのものが否定されたことはほとんどないことを明らかにし、国家実行上は、問題の焦点は人道的干渉の要件充足の判断にあることを指摘した。 柴田は、干渉に関する学説史を検討し、干渉の違法化について田畑茂二郎が果たした大きな役割を明らかにするとともに、最近の国家実行が田岡良一説に再び光を当てていることを指摘する。 中井は、国際人権法が成立・充実するプロセスについて、また、それがどのように日本に影響を与えているかにつき、整理を行った。 芹田は、人道的介入の議論においてともすれば見落とされがちな自然災害時の人道的救援について、阪神・淡路大震災を例に整理検討した。
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