研究分担者 |
十名 直喜 名古屋学院大学, 経営学部, 教授 (80247618)
李 捷生 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (50255634)
植田 浩史 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (10213357)
肥塚 浩 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (40243414)
川端 望 東北大学, 大学院・経営学研究科, 助教授 (20244650)
河邑 肇 中央大学, 商学部, 助教授 (60307171)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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研究概要 |
本研究は,自動車産業をはじめとする近年のグローバル競争の激化,グローバルなレベルでの技術・資本提携の進展,部品・関連工業の国内・海外での変化を踏まえ,開発から販売を含む広い意味での生産システムの変化を国内外の実態調査によって明らかにした。 本研究においては,第一に,生産システム・コンセプトを開発,生産,流通,販売の広義の生産システムとして理解している。また分析の対象とする産業は,自動車産業および関連工業のみでなく,半導体,工作機械,金型,アパレル,鉄鋼,什器設備など,素材から製品製作までの広い産業領域に及んでいる。こうすることによって日本企業の生産システムの現状を企業別・産業別レベルで広義にしかも広領域に理解することができ,日本企業の生産システム革新の趨勢と展望が総合的に理解できると考えている。第二に,生産システム革新をIT革命とグローバリゼーションとの関連で考察しているということである。いわば,21世紀の生産システがIT化とグローバル化とを基軸に展開することを前提に生産システムの国際比較を行っているということである。本研究において個別にそして全体として調査した海外企業は,米,英,仏,独の欧米から,中国,韓国,ベトナム,台湾,タイ,マレーシアなどのアジア諸国に及んでいる。第三に,モジュール化をキーワードにしたのは,ヨーロッパ自動車工業におけるモジュール生産方式の導入のみでなく,1990年代の生産システム革新がアメリカ型生産システムのグローバル化,すなわち,アメリカ型生産システムの現代的展開としてモジュール生産があると理解し,これが世界的な一つの趨勢として進展していると捉えたことによる。すでにわが国の多くの産業において同様の方法論が導入されていることは確かであり,それがIT化時代の必然的な趨勢として理解できることも間違いないのである。
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