研究課題/領域番号 |
12430027
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
神田 良 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
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研究分担者 |
高井 透 日本大学, 商学部, 教授 (60255247)
加藤 みどり 明星大学, 情報学部, 助教授 (50328986)
寺本 義他 (寺本 義也) 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 技術者の育成 / 社内教育 / 社外情報獲得 / 評価制度 / 技術開発のグローバル化 / グローバル・コミュニケーション能力 / 社外経験と優秀性 / 社内経歴と優秀性 / キャッチアップ型技術開発 / リード型技術開発 / 突出型技術者 / エリート技術者 / 生産技術者の育成 |
研究概要 |
昨年度まで行ってきた事例研究、および米国とドイツの研究者との議論を踏まえて、仮説的な調査フレームワークを構築して、日本の企業内研究者と技術者(生産技術者も含む)を対象として、「研究者・技術者育成に関するアンケート調査」を実施した。郵送法による調査で、3000名の技術者を対象にしてアンケートを送付し、およそ800の回答を得た。分析の結果、研究者・技術者の育成に関して、いくつかの知見を得ることができた。たとえば、社外の経験としては海外の大学への留学が、また社内の経験としては同一テーマを研究している研究者との意見交換が明らかになった。また、過去の研究開発の経験では、成功体験よりも失敗体験のほうが自分の能力形成に役立ったとする研究者が多かった。さらに、社外からの知識獲得では、やはり同じ研究テーマを追っている研究者との議論が育成に役立つとしている。教育ではOJTがもっとも効果的であった。また、成果を反映した報酬に対して積極的な評価を下している。研究環境としては、他部門との連携の緊密さがもっとも好まれることも明らかになった。上司の関係では、若い頃に大幅な権限委譲を伴った仕事を得たり、抜擢されたことが自分の能力育成に効果を発揮したと考えている。成功する技術者の条件としては、やはりねばり強さ、問題発見能力、独創的な発想が求められるとしている。さらに分析を深めることで、成果を多く生み出している研究者の能力育成マネジメントに関する理論を構築することが可能であると思われる。
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