配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
|
研究概要 |
本研究計画の主な目的は,互いに矛盾をはらんでいる量子論と相対性理論という現代物理学の二つの枠組みの統一理論として有望視されている超弦理論の背後にあると予想されているM理論の具体的な構築を目指した研究を進めることにある.我々は本研究計画に先行してこれまでも多くの成果をあげてきたが,本計画ではそれらの成果をもとにさらに発展させるような下記のような多数の成果を得た.1 超弦理論の短距離構造に関する時空不確定性原理の分析,特にM理論スケールの導出,弦の世界面力学の時空非可換性の明白な定式化,2 超弦理論の不安定真空における自発的に破れた超対称性の定式化,特に開弦スペクトルと超対称性の破れとの関係の解明,3 超膜理論と行列弦理論の関係の定式化,特に1次元サークルへ巻きついた超膜理論の正規化法の確立,4 PP-wave極限におけるHolographic principleの分析とHolographic string field theoryの定式化,5 行列理論における超対称性による有効作用の導出,特に超対称性からくる制限を最も一般的な分析を与えた.6 超弦理論のpure spinor形式による世界膜形式の定式化,特に非線形なPS条件を伴わないより広い場の空間を用いる「拡張された(Extended)PS形式」(EPS形式)の提唱 7 格子超対称性の市松格子による新模型の提唱とその連続極限の分析,8 超弦理論におけるタキオン凝縮とブレーンの消滅生成機構の分析,9 交差するブレーンの組み換え現象の有効ゲージ理論による分析,10 行列模型における非対角要素の物理的意味の分析,などである.
|