配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
米国ルイジアナ州立大学の菊池英明研究員,海外共同研究者である中野愛一郎準教授,共同研究者の鶴田健二氏の協力により並列計算機システムテムの配備と可動チェック,並列計算手法の準備を整えた. つぎに貴金属ハライド,貴金属3元化合物に対してバンド計算とDV-Xα法によりこれらの物質のp-d混成状態を調べることにより超イオン性の発現機構の研究を行った.また,フッ化物超イオン導電体を層状に配置した人工の超イオン導電体を作成し,MD法によりその構造と動的性質を調べ,高イオン伝導度をもつ導電体開発の提言を行った. 一方,二酸化チタンのナノ粒子に対する焼結過程についてMD法によるシミュレーションを実行し,ナノフェーズ相における内部構造や空間電荷分布と基本の結晶相との関係を調べた.またクーロン固溶体の力学的性質も解明した. さらに,開発してきた高効率のタイトバインディング分子動力学(TBMD)コードを用いて,ダイヤモンド結晶粒界の構造と水素添加効果,Si結晶とアモルファスSi中での水素原子の高温拡散経路の解析等を実施した. 以上のように本研究計画の遂行によって,多くの成果が得られ,国内外の会議で発表されるとともに,現在もさらに進展しており,今後の発展が期待される.
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