研究課題/領域番号 |
12440093
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
青木 晴善 東北大学, 極低温科学センター, 教授 (60302246)
|
研究分担者 |
木村 憲彰 東北大学, 極低温科学センター, 助手 (30292311)
中村 慎太郎 東北大学, 極低温科学センター, 助手 (20292310)
落合 明 東北大学, 極低温科学センター, 助教授 (90183772)
松本 武彦 独立行政法人 物質・材料研究機構, 材料研究所, ディレクター(研究者) (10354185)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
|
キーワード | 量子臨界点 / メタ磁性 / フェルミ面 / 強相関f電子 / CeRu_2Si_2 / 高圧 |
研究概要 |
1.NiCrAl-CuBe複合セルの改良を行い、3GPa近くの圧力を発生できるdHvA効果測定用セルを作製した。 2.圧力下の測定からCeRu_2Si_2においてメタ磁性が量子臨界点と密接に関係あることを明らかにした。 3.量子臨界点近傍で超伝導が発見されたUGe_2について、高真空中の固相電解法などにより純良結晶の作製を行い、ド・ハース-ファン・アルフェン(dHvA)効果により量子臨界点近傍の圧力による電子状態の変化を詳細に調べた。磁場をb軸に加えた場合では量子臨界点でフェルミ面が大きく変化することを明らかにした。さらに、有効質量は量子臨界点の両側の圧力で大きく増強されることが明らかとなった。また、磁場を容易軸方向(a軸)に加えた場合では、2つのアノマリーBx(P)およびBm(P)が観測された。Bm(P)はメタ磁性転移磁場に対応し、Bx(P)は以前報告されているTx異常に対応するものである。Bx(P)を超えると電子状態に大きな変化が起こるが、超えない限りにおいては電子状態が圧力とともに滑らかに変化することが明らかとなった。 4.ZrZn_2およびCeIn_3において、圧力下でdHvA効果の測定を行った。両者とも量子臨界点近傍に達する圧力下でのdHvA効果の測定に成功した。ZrZn_2では、圧力ととともに強磁性転移温度の変化、およびマジョリティスピンバンドおよびマイノリティスピンバンドからそれぞれ生じるα、β振動の周波数と有効質量の変化を明らかにした。有効質量は圧力とともにほとんど変化しない。α、β振動の周波数差は圧力とともに減少するが、量子臨界点近傍でも充分大きな差が残ることが明らかとなった。また、CeIn_3では周波数は圧力とともに増大し、また、有効質量も圧力ともに量子臨界点に向って増大することが明らかとなった。 5.PrPb_3において電子状態の圧力効果を明らかにした。
|