研究課題/領域番号 |
12440120
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
八木 健彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (20126189)
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研究分担者 |
宮島 延吉 東京大学, 物性研究所, 助手 (90345231)
小野 重明 東京大学, 物性研究所, 助手 (20313116)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2000年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 高圧実験 / 下部マントル / コア / 鉄 / 遷移金属酸化物 / 高圧相転移 / コア-マントル境界 / ケイ酸塩 / 溶解鉄 / コアーマントル境界 / 溶融鉄 |
研究概要 |
本研究では、地球のコア-マントル境界の実態の解明を最終的な目的として、100GPa(100万気圧)領域下におけるケイ酸塩と溶融鉄の反応実験のための技術開発を行い、反応生成物の構造や密度、および元素の分配を明らかにしようとした。そのためにまず、平成7年度から11年度にかけて交付を受けた特別推進研究で建設したレーザー加熱ダイヤモンドアンビル装置や、その周辺の装置にいくつかの改良を加え、よく制御された温度圧力条件下での高温高圧反応実験を可能にした。これらの装置を用いて、以下に記した4つのカテゴリーの実験を推進した。 1.下部マントルにおける鉱物学と物性 2.鉄および遷移金属元素酸化物の超高圧相転移 3.超高圧領域における圧力スケールの確立 4.鉄と酸化物の超高圧反応の解明 これらの実験のうち、1、2に関しては、かなり具体的な実験結果が出て、それらは論文としてまとめられ発表された。3に関しては、35GPa領域までの精密な実験が行われたが、決定的な議論をするには少し圧力が不足で、より高圧領域までの実験が準備中である。また4に関しては、試料の作成をはじめ、実験のめどは立ったもののまだ十分な議論ができる実験結果を得るまでには至っていない。 以上をまとめると、コア-マントル境界の解明という最終目標に関しては、まだ不十分な点が多いが、下部マントル条件下の実験技術に関してはさまざまな改良が行われ、それらを使って下部マントルに関する実験成果は多く上げることができた。また本来の目標に関しても、技術的なめどがかなりついて実験が進行中であり、近い将来多くの成果が実るものと期待される。
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