配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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研究概要 |
本研究の成果の概要は以下のとおりである. 1.導電的サンプリング能(先端径数μm)および毛管現象に基づくサンプリング能(10μm程度)のガラスキャピラリーを用い,内部溶液として酵素GluOx及びアスコルビン酸オキシダーゼを含む溶液を入れたL-グルタミン酸センサーを開発した.このセンサーを用いてマウス脳スライス内より放出されるL-グルタミン酸の定量を行った. 2.逆行性神経伝達物質の候補のひとつであるアラキドン酸が脂質二分子膜において選択的なイオン輸送(チャンネル型)を引き起こすことを見出した.アラキドン酸のイオン輸送に基づくイオン電流は,アラキドン酸センサーの信号として有用なことを示した. 3.目的物質のレセプターによる認識が,独立に存在するチャンネル分子の活性化を引き起こすという新しい作動機構に基づく微小脂質二分子膜センサーを,レセプターとしてビオチン化脂質およびジニトロフェニル(DNP)修飾リン脂質,情報変換素子としてのグラミシジン単一チャンネルを用いて開発した.このセンサーの原理が一般的に成り立つことを示した. 4.ガラスキャピラリー先端に作成した脂質二分子膜にグルタミン酸レセプターチャンネル分子種を包埋したシングルチャンネルセンサーを作成、イオン透過性に基づく新しいアゴニスト選択性評価法を提案した。本センサを用いて評価した選択性は、結合能に基づく選択性とはパラレルでないことをしめした。
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