研究課題/領域番号 |
12440240
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
邑田 仁 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90134452)
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研究分担者 |
邑田 裕子 摂南大学, 薬学部, 助手 (20167620)
菅原 敬 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10226425)
梶田 忠 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80301117)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | ウマノスズクサ科 / シュート構成 / 分類 / 分子系統 / 進化 / ウマノスズクサ / Aristolochia / 染色体 / Pararistolochia / DNA / 系統 / matK |
研究概要 |
Pararistolochia属を含めたウマノスズクサ属(広義)の近代的な意味での系統分類体系を確立することを目的とし、標本と生植物を用いた形態および染色体の観察、分子系統解析により研究を進め、ウマノスズクサ属の分類の再検討を行った。生植物は東大植物園および摂南大学薬学部植物園で栽培して実験に用いた。1)形態観察:日本およびイギリスのハーバリウムに所蔵される標本を比較検討した。また、生植物を用いてシュート構成を含めた構造の観察を行ったほか、交配実験も試みた。2)染色体数の調査:約25種について新たに染色体数を明らかにした。その中には従来注目されていなかった2n=16のものがあり、オオバウマノスズクサ亜属の大多数を占める2n=32がX=8の4倍体であることが示された。ウマノスズクサ亜属は2n=12または14であった。3)系統解析:新たに入手した種類についてmatK遺伝子主要部分の解析を行い、合計57種について系統解析を行った。この結果、ウマノスズクサ亜属とオオバウマノスズクサ亜属はそれぞれ単系統にまとまり、花序形態を重視したGonzales(1999)の分類体系がほぼ系統を反映していることが示された。しかし、Pararistolochia属はウマノスズクサ亜属の姉妹群となり、Pararistolochiaを独立属とみる見解は支持されなかった日本産の種レベルの分類を再検討するため日本・台湾に分布するオオバウマノスズクサ群のmatK遺伝子主要部分についてハプロタイプ解析と系統解析を行った。この結果、この群に多数のハプロタイプが見いだされ、オオバウマノスズクサは単系統群ではないことが明らかとなった。これらの結果をまとめ、系統関係および染色体数とその進化についてそれぞれ論文発表を行った。また、日本産ウマノスズクサ属の分類を再検討し、Flora of Japanのウマノスズクサ属を執筆した。さらに、Pararistolochia属の系統的位置についての論文を準備中である。
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