| 配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
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| 研究概要 |
1.Si(100)表面と有機分子との相互作用
1,4-シクロヘキサジエン,シクロヘキセン,トリフルオロイソプロパノールなど分子吸着状態を高分解能電子エネルギー損失分光(HREELS),高分解能内殻光電子分光,走査型トンネル顕微鏡STMを用いて詳細に調べた
2.Si(100)表面の非対称ダイマーの反応性について
(1)高分解能内殻光電子分光を用いてSi(100)表面のSi2Pレベルを測定し,30Kにいたるまでダイマーは非対称であることを分光学的に実証した.
(2)c型欠陥のモデルの提案:Si(100)(2×1)表面のSTM像で長年論争となっていたc型欠陥について決定的な次のようなモデルを提出した.
(3)ルイス酸・ルイス塩基分子の吸着:BF_3分子とSi(100)表面との相互作用を高分解能Si2p光電子分光,価電子帯光電子分光,STMを用いて調べた.BF_3分子はSi(100)表面でSi-BF_2とSi-Fに解離吸着するが,どちらの吸着種も上部ダイマー原子に優先的に吸着していることがわかった.ルイス塩基的なCOやトリメチルアミン分子は,下部ダイマー原子に選択的に吸着することが低温STMや高分解能内殻光電子分光で明らかになった.
3.遷移金属ステップ表面における分子の吸着状態
金属表面のステップはテラスサイトと比較して一般的に反応性が高く,分子で選択的に修飾することが可能である.これにより,1次元的な分子列を形成することが可能となる.本研究では,Pt(997)表面にCOやNO分子を吸着させテラスおよびステップサイトへの吸着状態,特に温度依存性(11K〜300K)について詳細に調べ,吸着時における過渡的拡散を初めて定量的に見積もることに成功した.
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