研究課題/領域番号 |
12450031
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 哲郎 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (10029522)
|
研究分担者 |
高原 淳一 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (90273606)
村田 博司 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (20239528)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2001年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
|
キーワード | ドメイン反転 / 超高速光制御 / テラヘルツ / 光導波 / フェムト秒光パルス / 周波数コム / WDM(波長多重) / サイドバンド / 光変調器 / 光サイドバンド / 短光パルス / 光導波路 / 電気光学効果 / 光周波数コム発生器 / 光シンセサイザ |
研究概要 |
本研究の目的は新しいドメイン反転構造電気光学変調器を開発し、超広帯域の光サイドバンド生成を追求するとともに、導波型構造の採用により、従来のものとは格段に優れた性能の周波数コム発生器、波長多重光源、コンパクトフェムト秒光パルス生成器を実現することにある。 導波型の採用により変調効率の大幅な向上、駆動電力の低減、デバイスの小型化を図るとともに、分極反転の空間形状変化でマルチパス並列変調器構成が可能で、従来にない全く新しい超高速光制御デバイスを考案することも研究課題になっている。 そこで、まずパルス制御型の高精度分極反転技術の確立を目指した。従来の直流電圧印加型とは異なり、反転用印加電圧パルス波形、電荷量を制御することにより、より正確な反転形状を達成する見通しを得ている。今後は定比の良質結晶の採用との相乗効果でさらに、良好な分極反転を達成できる見通しである。これは、マルチ導波路や空間分布型変調器のように幅広の変調デバイスには特に重要となる。超広帯域のサイドバンド生成と周波数コム発生器、波長多重光源への応用に関しては、導波型構成に加えて変調電極を工夫し、電気的にも共振構成として一層の変調高効率化を得ている。これにより、高変調指数をCW変調動作で得ることが可能となり、より安定な広帯域CWサイドバンドが生成可能になった。さらに、また、通常の位相変調で得られるサイドバンドがベッセル関数状で平坦性に難点があったが、斜め周期分極反転を変形した変調器構成を新たに考案し、平坦性が格段に良いサイドバンド生成を可能とした。また、非周期分極反転により単一結晶の進行波電気光学変調器に比べ、-1dB変調帯域が6倍ほど広帯域となる超広帯域変調器の構成にも成功している。この他、超広帯域サイドバンド生成用位相変調器と群遅延分散回路を1枚のチップ状に集積しこれだけでCW光をピコ秒に直接変換する集積デバイスについては、現在のところは予備実験段階であるが、あと、群遅延の最適化を図れば、当初の目的が達成できる見通しである。
|