配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2002年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2001年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2000年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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研究概要 |
本研究では,PCのような,既存のインターネット端末にとらわれず,家電,時計,ウエアラブルコンピュータ,屋内外のセンサーなどのあらゆるオブジェクトがネットワーク接続され,どのような環境にいても,最適なサービスを享受できる情報インフラの構築を目指して研究開発を行った.具体的にはまず,あらゆるオブジェクトがネットワーク接続される環境においては,それぞれのオブジェクトの持つ機能を連携させて一つのサービスを構成することが重要となるという点に着目し,現在のインターネットで一般的に用いられているFQDN(Fully Qualified Domain Name)のようなアドレスに強く依存した名前ではなく,オブジェクトが持つ入出力インタフェースとその関係によって「機能」そのものを呼び出すことができる新たな名前空間を考え,それをスケーラブルに自律分散管理するネーミング/ディレクトリサービス機構を設計・実装した.次に,このネーミング/ディレクトリサービスを,物理的位置など,より高度なセマンティクスを持つ名前空間を容易に追加できるように,拡張するとともに,それら名前に基づいてオブジェクトにデータを配送できるセマンティックルーティング機構,およびオブジェクトの持つ機能を動的に結合してサービスを実現するサービス自己組織化機構を組み込んだ.最後に,前述のネーミング/ディレクトリサービスを活用したアプリケーションとして,状況に応じてネットワーク上の機能を動的に結合してビデオ会議などを動的に生成するシステムをテストベッド上に構築し,その有用性を確認した.
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