研究課題/領域番号 |
12450158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
竹内 勉 京都産業大学, 工学部, 教授 (20154974)
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研究分担者 |
岩崎 敬一郎 (株)KDDI研究所, 無線エンジニアリンググループ, グループ・リーダー
濱井 龍明 (株)京セラDDI未来通信研究所, 研究部, 部長
周 虹 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80268226)
国澤 良雄 (株)KDDI研究所, 無線エンジニアリンググループ, 担当主査
前山 利幸 (株)京セラDDI未来通信研究所, 第二研究部, 研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 移動通信 / マルチメディア / PHS / OFDM / 多重波伝播 / ディジタル伝送特性 / 多重波遅延特性 / 多重波伝搬 |
研究概要 |
本研究では、20Mb/sを超える高速マルチメディア通信を屋内外で実現できるPHSシステムの実現を目指して研究を実施した。その結果、以下のことが明らかになった。 1.屋内外の伝搬測定を実施した。屋外では、従来のPHSシステムに近い環境で測定し、100ns前後の遅延分散を確認した。また同時にMMACシステムによる誤り率測定を実施し、誤り率特性との因果関係を明らかにした。屋内では高分解能の遅延時間測定装置により直接的に遅延到来波をモデル化可能な測定結果を得ることができ、計算機シミュレーションによる直接的な利用が可能であることを確認した。 2.仮想並列計算機を用いた計算機シミュレーションを実施し、従来のOFDMシステムの耐多重波性を確認すると共に、屋内でのOFDMパラメタの改善余地のあることを確認した。また、屋内伝搬測定結果を用いた計算機シミュレーションを検討し、伝搬データをほぼそのまま利用した計算機シミュレーションを実施できることを確認した。 3.MMAC-HiSWAN方式による実機を開発し、屋外での伝送実験を行い、これまで検討してきたシンボル同期を始めとする回路方式の動作を確認すると共に、遅延プロファイルに基づく誤り率改善への方策の検討を行った。 4.移動を前提としたマルチメディアPHSシステムを実現するためにまず、干渉検出による通信品質評価を利用したシンボル同期法を検討し、計算機シミュレーションによりその効果を検討し、見通しを得た。また、ニューラルネットワークに基づく適応型判定回路を提案し多重波による波形歪補償を実現できることを確認した。 5.更に、時々刻々変化する伝搬路状況に対応できる適応伝送速度OFDM変調方式を検討するため、DAPSK-COFDM方式を提案し、硬判定ビタビ復号方式による符号合成ダイバーシチ受信を適用して効果のあることを確認した。 6.これらに空間ダイバーシチ枝を組合わせた適応伝送速度DAPSK-COFDM方式を提案し、回路規模を大きくせずに集積化の容易な受信装置を構成できる方式について検討を行い、計算機シミュレーションシステムの構築に向け鋭意検討中である。
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