研究分担者 |
葛西 昭 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (20303670)
葛 漢彬 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (90262873)
伊藤 義人 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (30111826)
鈴木 森晶 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (90273276)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2001年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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研究概要 |
本研究は,ねじり作用の想定される逆L型鋼製橋脚を対象にした耐震性能を評価するものである.大きく実験的なアプローチと解析的なアプローチを施し,種々の成果を得た.最終的には耐震設計法への寄与を行うべく,設計時に用いやすい提案式を開発するに至っている.以下でその成果をまとめる. 1.想定している橋脚に対して,鉛直荷重を一定にし,面外操り返し水平力を作用させる弾塑性有限変位解析を行った.解析時には修正2曲面モデルを構造解析用汎用ソフトのサブルーチンとして組み込み,局部座屈が生ずる部分にシェル要素,その他の部分に棒要素を用いた混合型の有限要素法によって行った.なお,対象断面は,正方形補剛箱形断面およびパイプ断面とした. 2.支配パラメータとして,偏心量e,断面の幅厚比,柱の細長比,柱とはりの剛性比,柱の軸力,載荷パターンを取り上げ,種々のパラメータの基で,質量あるいは剛性偏在によるねじりの影響を明らかにした. 3.上記解析結果の妥当性を評価するために,耐震性能実験を行った.逆L型補剛箱形断面供試体を4体制作し,上部構造重量の偏心比を変化させ,上部構造重量作用位置に繰り返し水平荷重を作用させた条件で実験を行い,これをFEMモデルによって数値解析的に実験を模擬し,解析手法の妥当性を検証した. 4.鋼製橋脚が繰り返し荷重を受ける場合,橋軸方向の水平変位よりも,橋軸直角方向の水平変位の方が,より増大することを実験的および解析的に検証した. 5.正方形箱形断面からなる逆L型鋼製橋脚の面外方向に対する強度と変形能の推定式を提案した.
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