研究課題/領域番号 |
12450202
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
名合 宏之 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (00034348)
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研究分担者 |
善 功企 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (50304754)
関口 秀雄 京都大学, 防災研究科, 教授 (20027296)
酒井 哲郎 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30026182)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2001年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2000年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | 波浪 / 海底地盤 / 液状化 / 遠心力載荷実験 / 護岸 / 捨石 / 不連続変形法 / 個別要素法 / 進行性液状化 / ポストリクイファクション |
研究概要 |
本研究は、沿岸構造物の波浪被災機構とその防止法について、波と地盤との相互作用を考慮した水力動地盤学的な観点から究明したものである。本研究によって得られた成果の概要は以下のとおりである。 1.変動水圧作用下における緩い堆積砂層の進行性液状化過程、高密度化過程および再液状化過程の力学機構が1次元多孔質弾塑性体モデルによって明らかにされた。 2.遠心力場波浪実験法により、波浪場における進行性液状化過程および高密度化過程が再現され、それぞれの力学機構が2次元弾塑性体理論を用いて明らかにされた。また、レキ質マウンドが下層地盤の液状化にともなって流動・沈込みを起こす現象を再現することが可能となった。 3.液状化した地盤が波浪の作用により浮遊・流動する現象を数値解析的に再現することが可能となった。 4.砂層内間隙水圧変化が流砂量に及ぼす影響を実験的かつ理論的に検討し、間隙水圧減少が流砂量を増大させることおよびその力学機構が数値移動床実験によって明らかにされた。 5.護岸裏込め土砂の流出に及ぼす変動水圧特性および地盤材料特性の影響が実験的に明らかにされた。 6.護岸裏込め土砂の吸出し防止対策法として「浸透固化処理工法」の適用性について現地実験を行い、その有効性を確認した。 7.ブロックの沈下現象を対象として3次元数値解析モデルの開発を進め、その適用可能性が示された。 8.変動水圧場における橋脚周辺の洗掘について実験を行い、最大洗掘深が定常流場におけるよりも増大するという結果を得た。この場合、砂層内の間隙水圧の測定結果より、変動水圧により地盤の抵抗力が減少していることが確認された。
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