配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
(1)震源・地盤・構造物総合系の地震応答予測 南関東地震,東海地震,濃尾地震,山崎断層地震などを対象として,震源モデルと波動伝播理論に基づく地震動予測モデルを作成し,幾つかの免震構造物,高層建物の応答予測を行った.その結果,震源断層と観測点との幾何学的関係-震源距離,断層面上のアスペリティのサイズや分布,破壊伝播方向と観測点の位置関係-と観測点近傍の地盤構成が,地震動特性,そして構造物の応答性状に大きな影響を及ぼすことが明らかにされた.さらに,アスペリティのサイズやディレクティビティ効果と地盤増幅の相乗効果により,地震動特性に対応して構造物の終局状態における様態が変化し,要求される耐震性能が異なってくる可能性があることが示された. (2)不整形地盤内の波動伝播の解明 一般座標系による3次元不整形地盤の新しい地震応答解析法を開発し,その有効性を検証した.更に,種々の応答解析を実施して,入射波の種別,不整形地盤の形状と応答性状の関係について系統的検討を行った.その結果,不整形地盤の形状と内部生成表面波の関係,実体波と表面波の干渉パターン,不整形地盤の固有振動と内部生成表面波の関係等,2次元,3次元不整形地盤における波動伝播・増幅の基本機構を明らかにした. (3)都市域での震害予測と制御 大阪市域における地震動予測モデルを対象として,建築構造物の統計的2次モーメント応答に基づく地震信頼性解析を実施し,大阪市域の「地震信頼性マップ」を作成した.また,兵庫県南部地震を対象として,観測地震動より確率論的入力地震動を作成し,S造,RC造建物の地震信頼性解析を実施した.そして,解析的に得られた地震信頼性と対応する実被害を比較した結果,両者には有意な相関が認められた.
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