研究課題/領域番号 |
12450233
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
梅于野 晁 (梅干野 晁) 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50108213)
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研究分担者 |
山村 真司 (株)日建設計・東京本社・環境計画室
飯野 秋成 新潟工科大学, 工学部, 助教授 (80272706)
松永 恒雄 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (70302966)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 屋外空間 / 屋外熱環境 / 熱収支シミュレーション / 気流シミュレーション / 熱収支・気流連成シミュレーション / 設計支援手法 / 3D-CAD / 屋外空間デザイン / 3D CAD / 熱収支・気流連成シミュレーション手法 |
研究概要 |
本研究は、熱収支・気流連成シミュレーション手法をベースとして、居住域レベルの屋外空間を対象とした熱環境予測評価〜設計へのフィードバックを包括的に行う設計支援ツールの開発を目的としている。 1.これまで開発してきた熱収支・気流連成シミュレーション手法が屋外空間の熱環境評価に有効であるかを確認する目的で、熱帯地域であり都市化による熱環境悪化が問題視されるフィリピン・メトロマニラ地域を対象にケーススタディを行った。現状をモデル化したケースと緑化・通風を考慮したケースに適用した結果、熱気の移流や樹木による日射遮蔽効果等が再現され、手法としての有効性が確認された。本研究は、平成12年度開催の国際シンポジウム"Japanese-German Symposium on Urban Climatology"にて発表が行われた。 2.本研究で開発される設計支援ツールは、各設計段階に適した予測手法を適用できることが特徴である。本支援ツールを構成する顕熱の熱収支シミュレーションについて、屋外空間のデザインが検討でき、かつ設計者とのデータ共有が出来るように、3D-CADによる形状入力〜予測結果の出力が行えるシミュレーションシステムを構築した。また、居住域レベルに熱的影響を及ぼす庇、パーゴラ、樹木の樹冠形状等の空間構成材料を再現可能なメッシュ分割の検討を行い、熱モデルの組込みを行った。 3.構築された熱収支シミュレーション手法を複雑な屋外空間デザインを有する住宅地に適用し、形状再現性の検討および各種予測結果出力による熱放射環境の評価方法について検討を行った。その結果、3D-CADを用いた出力により評価者の自由な視点からデザインの熱的検討が実施できたことから、予測結果の設計へのフィードバックまでを考慮した本手法の有効性を確認した。以上2つの成果は、来年度4月の日本建築学会計画系論文報告集に掲載される予定である。
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