研究分担者 |
井上 隆 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (30151608)
宇田川 光弘 工学院大学, 工学部, 教授 (00133314)
石野 久彌 東京都立大学, 工学部, 教授 (80150267)
梅宮 典子 大阪市立大学, 建築学科, 助教授 (90263102)
永村 一雄 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (60138972)
上谷 芳昭 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00258302)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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研究概要 |
本研究では,気象データの多様なモデル化とその効果検証を総合的な観点から実施し,以下のテーマに関して研究を遂行すると共に,主要な学会誌などに成果を公表してきた. 1)環境と共生する建築の実現を目指し,自然換気ができる実オフィスビルを用いて気象予測を用いた新しい制御方法の提案とその効果の検証の実施,ならびに,シミュレーションにより外界の湿度が熱負荷に与える影響を分析し適切な換気制御法の提案を行った. 2)ある外界気象の下,空調システムを省エネルギーの面から最適に運転するためのアルゴリズムの提案とそれを現実の空調システムに適用する研究を行った. 3)空調システムのコミッショニング(性能検証)は,建物が完成した時点で実施すると,その時点の気象の影響を受けるため設計性能が確保されているかどうかの検証が困難になるため,シミュレーションを用いて設計条件下での性能を予測してコミッショニングを行う手法の提案と検証を行った. 4)空調用のエネルギーを低減するには外気量を減らすことが有効であるが,外気を最少量にすると室内空気質の環境は悪化するため外気の気温が室温に近い時期などであれば必ずしも最少の外気量にする必要はない.そこで,どの程度まで導入量が増やせるかをエネルギー増加の試算をも含めて検討した. 5)走査型の全天空輝度・放射輝度分布計のデータをもとに太陽近傍の放射照度のモデル化手法を提案した.また,距離ソート法による天空輝度の分類方法について基礎的検討を行った. 6)気象データの欠損を補間する手法の構築,通常のTAC気温と15年間の気象データから作成したピーク熱負荷計算用気象データと比較検討を行うと共に,外界気象が室内気候へ与える影響についても研究した. 7)より適切な光環境の設計法を目指して,室内への熱や光の出入りをブラインドや自立応答型調光ガラスでコントロールすることのできる高機能窓,および光庇による室内の照度実測を実施し,本システムの実用性が高いことを実証した. 8)気象衛星画像により地表面での日射量および昼光照度を1時間毎の準リアルタイムで予測可能なモデルを開発した.
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