研究課題/領域番号 |
12450246
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
両角 光男 熊本大学, 工学部, 教授 (50040449)
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研究分担者 |
西郷 正浩 崇城大学, 工学部, 講師 (30289623)
下川 雄一 金沢工業大学, 工学部, 講師 (90308586)
山口 重之 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (00029266)
川角 典弘 和歌山大学, システム工学部, 講師 (30252547)
本間 里見 熊本大学, 工学部, 助手 (60284741)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | コラボレーション / チームワーク / プロトコル分析 / 設計プロセス / コミュニケーション / グループウエア / 組織論 / 創造性 / チーム / コミュニケーションモデル / アイデアマネジメント / 知識マネジメント / ノミナルグループ手法 |
研究概要 |
1.既往研究を踏まえ、チームの作業形態には、役割分担とリーダーシップにより生産性向上を図るチーム作業と、構成員の主体的取り組み並びに相互触発により創造性向上を図る協調作業があり、建築協調設計は2つの作業形態の繰り返しと捉えるべきことを提示した。 2.予備的な研究成果や既往研究を踏まえ、ウエブベースのグループウエアを使って構成員の情報共有を高度化しながら同期作業と非同期作業を繰り返す形式の、協調作業の手順モデルを提示した。また、チームとしての創造性の向上を意図した協調作業の運営技術、ならびに同期・非同期の討論技術に関する仮説を10項目にまとめて提示した。 4.討論技術の仮説を守るよう指示した上でファシリテータを配置した実験チーム群と、特にそれらの配慮をしなかった比較チーム群による協調設計を実施し、討論経過や提出作品を分析した。実験チームと比較チームでは、討論したアイデアの量、討論の組み立て、メンバー間の相互触発等の差が大きく、討論技術の仮説やファシリテータの役割が、協調設計におけるチームの創造的性向上に貢献することを検証した。別途実施した追実験でも同様の結果が得られた。 5.携帯メールによる非同期段階の通知システムを導入した実験チーム群と、導入しなかった比較チーム群による遠隔協調設計を実施し、それらの討論経過や提出作品を分析した。夜間はメール発信を制限する等の配慮を要したが、システム導入で非同期段階の情報交換と個人作業が活発化することを確認した。また実験参加者から、携帯メールやチャット会議機能の利用で、遠隔地間でもお互いの存在や協力関係を強く意識できた等の感想が得られた。 6.何れの実験でも参加者がグループウエアを自然に使いながら作品を取りまとめており、前項の感想をも総合すると、グループウエアの利用を前提にした協調作業の環境や手順も有効だったと評価した。
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