配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2000年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
本研究では,近年の各種情報通信機器の発達に伴い社会環境問題となりつつある有害電波によって引き起こされる電波障害対策用としてのBa系電波吸収フェライト材料の合成法としてガラスセラミック法を適用し,従来のスピネル型フェライトに比べ,より高周波帯域で使用可能な六方晶Y型Baフェライト(Ba_2M_2Fe_<12>O_<22>)をガラスマトリックス中へ析出させる条件を新規に確立することを目的とした.主な結果を以下に示す. 12年度は,主として溶融-急冷法により作製した各種組成のガラスマトリックスの結晶化条件を詳細に検討し,希塩酸によってガラスマトリックスを除去することにより,自形を有したY型Baフェライト(Ba_2Me_2Fe_<12>O_<22>)微粒子を取り出すことが可能であることを明らかにした.13年度には,Y型Baフェライトの析出機構の詳細な検討を行い,Y型Baフェライトは低温で生成するM型Baフェライトを核として析出することを見い出した.14年度には,Me=Zn, Co系でのY型Baフェライト固溶体(Ba_2Zn_<(2-X)>Co_XFe_<12>O_<22>)の合成を試み,X=0〜2の全ての組成範囲で目的とする固溶体が得られることを明らかにした.これらのY型Baフェライト固溶体粉末の電波吸収特性の測定からは,約8〜9GHzの高周波帯域での吸収が確認され,置換量Xの変化によって連続的に吸収周波数がシフトすることを明らかにした.
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