研究分担者 |
清水 良明 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10109085)
冨田 重幸 宮崎大学, 工学部, 教授 (10111668)
長谷部 伸治 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60144333)
柘植 義文 九州大学, 工学研究院, 助教授 (00179988)
西谷 紘一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究所, 教授 (10029572)
西村 義行 東邦大学, 理学部, 教授 (70023075)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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研究概要 |
本研究は,バッチプラントの計画,制御,運転に係わる問題を互いに関連付けながら解決するためのモデルを開発するとともに,これらの問題解決のための手法も合わせて開発しようとするものである.研究期間中に得られた主な成果,知見は次のようである. 1.多品種生産型バッチプラント、およびそれらが組合された生産システムを対象に,顧客の需要変動や歩留りの変動に対応でき,さらに運転方法に矛盾がないかどうかを検討できるモデルを開発した.そして,そのもとで,生産計画を立案するための手法を開発した.この手法の特徴は分散化された情報のもとで計画問題を解決することにある.これによって,種々の不確定要因や環境変化に柔軟に対応できることが期待される. 2.バッチプラントの制御システムを設計するにあたっては,全体から細部に順次詳細化しながら設計したり、逆に予め用意された細部を組上げることによって全体を設計することが現実的である.本研究では,このためのモデルと設計手法を開発し、そのもとで,この種のシステムの設計指針について考察するとともに,このモデルが運転時の異常発見にも適用できる可能性があることを示した. 3.プラントの異常時のオペレータの心理状態を表す認知情報処理モデルを開発し,これがヒューマンエラーの分析と異常時の対応措置の検討に活用できることを示した.また,プラント運転時における状態測定値の信頼性を向上させるため,測定値に含まれるバイアスを推定することができる故障診断フィルターの提案と,それの作成手法を開発した。合わせて、これらを含む運転管理システムのあり方を示した. 以上の成果をもとに,バッチプラントの計画、制御、運転に係わる問題を,統一した視点からとらえるための共通モデルと、これに基づく問題解決のためのフレームワークを開発した.
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