配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
|
研究概要 |
単核非ヘム鉄およびマンガン酸素化酵素の機能発現と基質活性化における特異的電子移動効果の解明に取り組んだ。 1)IntradiolおよびExtradiol開裂型カテコールジオキシゲナーゼ型酸素化 3価鉄錯体によるIntradiol型開裂および2価鉄またはマンガン錯体によるExtradiol型開裂について。機能モデル研究を行った。3価鉄錯体については,カテコールの置換基効果から,中間体の立体構造が反応性に重要な意味を持つことを明らかにした。また,N, O配位およびN, Si配位による3座配位子を合成し、選択的Extradiol型開裂が可能なことを明らかにした。 2)2価マンガン錯体を用いたモデル反応 2価マンガンセミキノン錯体と酸素との反応でセミキノン配位子が選択的にIntradiol型開裂されることを見いだしたが,さらに酸素とマンガン錯体の結合が可逆的であることが明らかになった。このことは,Intradiol型開裂においても酸素が金属により活性化されることが重要であることを示すものである。 3)水溶性鉄錯体による酸素化反応 水溶性非ヘム鉄錯体による水溶液中での酸素化反応として,スルフォン化したTPA配位子のみでなく,TPA配位子でも水溶液中で反応が可能であることを見いだした。これらの反応ではpH依存性が高く,最適pHを見いだすことが重要であることがわかった。
|