研究課題/領域番号 |
12450345
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工業物理化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
和田 雄二 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40182985)
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研究分担者 |
柳田 祥三 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10029126)
北村 隆之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40294037)
長谷川 靖哉 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80324797)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
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キーワード | ナノゼオライト / 増感発光 / ナノハイブリッド / 希土類 / ネオジム / 近赤外発光 / ナノ結晶 / フォトルミネッセンス / 表面修飾 / ナノ複合体 / 発光体 / 酸化チタン / 光触媒 / ナノ材料 / ゼオライト / 発光 / 近赤外 / シップインボトル合成 / 無機ホスト |
研究概要 |
Nd^<3+>の光吸収能力は、f-f電子遷移に由来するため、本質的に低い。光吸収能力の高い配位子の励起3重項状態からのエネルギー移動を経た発光を示すNd^<3+>錯体が報告されている。Nd^<3+>の発光の良好な増感剤と知られる8-quinolinolを、ゼオライト細孔内のNd^<3+>にPMSと共配位さたことによる、初のゼオライト細孔内でのエネルギー移動を経たNd^<3+>発光に成功した。 細孔内のNd^<3+>に対して低振動な環境を与えることのできるPMSを導入した後、8-quinolinolに導入した。その結果、8-quinolinolからのエネルギー移動を経たNd^<3+>の発光を観測することができた。 Ru[bpy_3]^<2+>は、系間交差率がほぼ100%で、^3MLCT発光を示す。この準位はNd(III)の吸収準位と良く一致することから、Nd(III)の良好な増感剤候補である。Gd(III)の導入されたサンプルに比べてNd(III)の導入されたサンプルの^3MLCT発光強度は減少した。また、^3MLCTの発光寿命が減少したことから、[Ru(bpy)_3]^<2+>の^3MLCTからNd(III)へエネルギー移動が確認された。寿命測定からエネルギー移動効率は、Φ_<ET>=0.63と、高い値を示すことがわかった。Nd(III)の発光波長を検知した励起スペクトルにおいて^1MLCT遷移が観測された。これより、エネルギー移動を経たNd(III)発光が得られることが分かった。ゼオライト細孔内における錯体増感系の初めての例である。
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