配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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研究概要 |
本研究は,イネを主な研究材料とし,その発生分化や形態形成に関する遺伝子を単離し,その機能を解明することを目的として研究を行った. (1)イネのdlooping leaf (dl)変異体は心皮が雄ずいへとホメオティックに変異するとともに,葉の中肋が欠失する.変異体の表現型や空間的発現パターンの解析結果から,DLは心皮のアイデンティティーと中肋の形成を制御していることが明らかとなった.また,DLはクラスBのMADS遺伝子と互いに負に制御していることが示された. (2)トウモロコシおよびコムギからDLオーソログを単離しその発現パターンを解析した.その結果,これらの植物においても,DLの機能が保存されていることが示された. (3)DLはYABBY遺伝子ファミリーに属している.イネより新たに7種のYABBY遺伝子を単離し,その構造や発現を解析した.発現パターンからは,YABBY遺伝子の機能が双子葉植物とはかなり異なっていることが示唆された. (4)イネのfon1変異体は花器官数が増加する変異体として単離され,その原因は花分裂組織のサイズが大きくなることによると考えられている.このFON1遺伝子の単離をポジショナルクローニング法により試み,ほぼその遺伝子を同定することができた.
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