研究課題/領域番号 |
12460012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
横張 真 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (60302379)
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研究分担者 |
大澤 義明 筑波大学, 社会工学系, 教授 (50183760)
加藤 好武 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (20349814)
鈴木 勉 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (00282327)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 都市農地 / 里山 / 谷津 / ニュータウン / 街路樹 / 緑道 / マニラ首都圏 / ロンドングリーンベルト / 環境保全 / 江戸 / 都市内農地 / 景観保全 / 小規模物質循環 / 熱環境改善効果 / 保全施策 / 都市農村混合空間 / 開放性 / 数値標高モデル(DEM) / GIS / 景観 / 都市近郊 / 多品目生産 / 景観評価 / 気候緩和 / シークエンス景観 / 水田 |
研究概要 |
本研究は持続的な都市農村混合空間形成のための緑地整序の在り方の解明を目的に以下の成果を得た。 1.都市農村混合空間における農地を対象として以下の成果を得た。農地の役割を食料生産上の役割と環境保全上の役割に着目し、これらの役割を発揮する上で適正な土地利用形態を解明した。食料生産上の役割については、農作物の多品目生産に着目し土壌条件からその適性を評価した。環境保全上の役割については、水田の微気象緩和、農地の景観保全上の役割の一つである開放性に着目し、これらの役割を発揮する上で適正な土地利用形態を解明した。併せて、農地と市街地の混在を評価するためにモデルを構築し、その適正な土地利用パターンを解明した。これら役割を発揮する農地保全に向けた制度の検討に向けて、首都圏地方自治体の都市農業振興施策の実施実態を解明した。また、都市農村混合空間の過去の姿を解明するために、江戸時代の末期の江戸における農地の分布形態を解明した。 2.都市農村混合空間における里山・谷津を対象に以下の成果を得た。まず、谷津を定量的に把握するために、数値標高モデルを用いた谷津抽出モデルを開発した。開発したモデルの有用性を確認するために、サシバの生息データを活用し、サシバ生息適地の広域的推定を行った。里山に関しては、特に里山に立地するゴルフ場に着目するなかで、里山ゴルフ場の植生構造と植生構造の維持に向けた管理手法の検討、刈り芝残さ量の把握に基づくバイオマスエネルギーの活用の検討を行った。 3.都市農村混合空間におけるニュータウン緑地を対象に以下の成果を得た。ニュータウン内に立地する街路樹に着目し、ビデオ画像を評価刺激に用いた心理評価実験を実施し、街路樹の修景効果を解明した。また、ニュータウン内の緑道に着目し、これら緑道が持つ犯罪発生不安の空間的要因を解明した。また、緑地の熱環境改善効果に考慮した建築形態を解明した。 4.日本の都市農村混合空間の特徴を明らかにするために、海外の都市農村混合空間の実態及び日本との比較を行った。調査対象地域は、フィリピンのマニラ首都圏とロンドングリーンベルト地域に設定した。フィリピンのマニラ首都圏については、マニラ首都圏の農地形態の変化を解明した。ロンドングリーンベルト地域に関しては、ロンドングリーンベルト地域内に存在する地方自治体の施策実施実態を解明した。
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