研究課題/領域番号 |
12460070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山本 福壽 鳥取大学, 農学部, 教授 (60112322)
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研究分担者 |
本間 環 鳥取大学, 農学部, 助手 (90294347)
船田 良 北海道大学, 農学部, 助教授 (20192734)
中村 輝子 日本女子大学, 理学部, 教授 (30060651)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 圧縮あて材 / エチレン / インドール酢酸 / ジベレリン / アブシジン酸 / ジャスモン酸メチル / 引張りあて材 / オーキシン / ABA / しだれ / 微小管 / トチノキ / 引張あて材 / メタセコイア / カルシウム / NPA / ラファヌサニン / MBOA |
研究概要 |
8年生メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)実生苗を2週間、45°の角度に傾斜させ、あて材形成を促した。苗木の一部を収穫し、幹からのエチレン放出量とオーキシン(IAA)量の変化を解析したのち、さらに残余の苗木を反対側に傾斜させ、さらに2週間おいてエチレン放出量と内生オーキシン量の変化を調べた。エチレン放出量はガスクロマトグラフ法で、またIAAはガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS)法で定量した。さらに仮道管とあて材形成については光学顕微鏡で観察した。この結果、あて材形成とエチレン放出およびIAAの集積は常に傾斜した幹の下部で生じることが分かった。すなわち幹の傾斜を逆にした場合、あて材形成の場が反対方向に変わるのと平行して、エチレン生成とIAA集積の場が移動していくことを確認した。 さらにヤマザクラ(Prunus jamasakura)幼植物の伸長成長におけるジャスモン酸メチルの影響について調べ、JA-Meはジベレリンとともに処理すると伸長成長を促進することを見出した。シダレ性および立ち性のサクラにおける内生ジベレリンA1,インドール酢酸およびアブシジン酸の分布についてはシダレ性の伸長帯により多くのGA1およびIAAが存在することをつきとめた。成長開始時におけるカラマツ(Larix kaempferi)形成層内の内生植物ホルモンの変化については、形成層活動と内生植物ホルモンの増減は明確な関係がないことが明らかになった。これらのほか、ハリギリ(Kalopanax pictus)の形成層における紡錘細胞、などについての研究を行い、論文を作成した。
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