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スギにおける材質と遺伝的距離および環境

研究課題

研究課題/領域番号 12460073
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林産学
研究機関新潟大学

研究代表者

中村 昇  新潟大学, 農学部, 教授 (30180384)

研究分担者 内迫 貴幸  三重大学, 生物資源学部, 助手 (80232841)
小林 修  愛媛大学, 農学部, 助手 (20294788)
古賀 信也  九州大学, 農学部, 助教授 (20215213)
小泉 章夫  北海道大学, 農学部, 助教授 (40183040)
名波 直道  静岡大学, 農学部, 助教授 (10291395)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードスギ品種 / 材質 / 環境 / 遺伝的距離
研究概要

スギにおける材質と遺伝的距離および環境の関係を解析するために、以下の3項目について研究を行った。
(1)スギ苗木の材質測定
苗木の段階におけるヤング係数を測定した結果、以下のことが分かった。
(1)スギの苗木でも、既往の研究と同様苗木のヤング係数を測定することができた。
(2)生長の因子である、樹高および地際直径とヤング係数との関係をみると、樹高や地際直径とヤング係数の間には相関関係がない。
(3)したがって、生長がよくヤング係数の大きな苗木を選抜育種することも可能と考えられる。
(4)地際から遠くなるほど、ヤング係数が大きくなる傾向が見受けられた。
以上のことから、苗木の段階で、ヤング係数を基にした選抜育種や、森林におけるスギのヤング係数マップの作成など、スギを構造材として利用して上で、エンドユーザーを考慮した育成が可能となることが期待できる。
(2)試験地の設定
九州大学、愛媛大学、三重大学、静岡大学、新潟大学、北海道大学の各演習林における試験地の設定を行った。
(3)RAPD法によるスギ品種の遺伝的距離の解析
近年、スギのcDNAライブラリーから得られたシークエンス情報を利用して数多くの共優性DNAマーカーが開発された。これらのDNAマーカーを用いて全国から収集したスギ25集団に対して解析を行った結果、25集団は日本海側と太平洋側の集団に大きく2分され、これまで形態的特徴からいわれてきたウラスギ系統とオモテスギ系統の2系統がゲノム上も分化している可能性が高いことが示唆されている。今回実験に供される5品種の内、オキノヤマスギ、タテヤマスギ、サドガシマはウラスギ系統に含まれる品種であり、サンブスギはオモテスギ系統の品種であることを考えると、ウラスギ系統の3品種とオモテスギ系統のサンブスギは遺伝的に離れた集団である可能性が高いことが分かった。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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