研究課題/領域番号 |
12460082
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷口 和也 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40282082)
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研究分担者 |
谷口 旭 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30002091)
吾妻 行雄 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (50292256)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | コンブ / 形態 / 生理生態学 / 光合成速度 / 栄養塩吸収 / 植物プランクトン / 珪藻 / マコンブ / ミツイシコンブ / 栄養塩要求 / 生長と成熟 / 形態形成 / ホソメコンブ / リシリコンブ / C / N比 / 成長と成熟 |
研究概要 |
マコンブ、ホソメコンブ、リシリコンブ、ミツイシコンブの形態と生理生態学的特性を明らかにするため、1999年10月から2002年7月まで、宮城県松島湾で養殖した。また、コンブの栄養塩吸収能から赤潮発生防止の可能性を検討するため、松島湾の海洋条件と植物プランクトンの動態を調べた。養殖によって形態学的、生理生態学的な同一性が確認されたマコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブは同種、それらとミツイシコンブは別種であると考えられた。冬〜夏季には、コンブは水温に適応して分裂組織以外の葉状部で高い光合成速度を、分裂組織を中心に高い栄養塩吸収速度を維持した。その結果、分裂組織に炭素と窒素を多量に蓄積した。生長初期(12月)から始まる末枯れも分裂組織における炭素と窒素の蓄積に寄与した。分裂組織に炭素と窒素を蓄積することによって、秋季の成熟と冬季の生長が保障される。コンブは、冬〜春季に高い光合成速度と栄養塩要求量をもつので、低水温、高栄養の海況条件下では豊作になる。松島湾の植物プランクトン相では珪藻が優占し、赤潮生物は少なかった。珪藻の休眠期細胞が底泥中に常に存在し、水柱中の個体群を維持している。
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